放射能低減の実験報告 (放射線吸収・放射能減量を実証)
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- 放射能低減の実験報告 (放射線吸収・放射能減量を実証) (go, 2014/10/31 18:59)
- 実験方法およびデータ処理 (go, 2014/11/1 6:41)
- 放射線吸収説とその実証 (go, 2014/11/1 6:42)
- 放射能崩壊加速説?現象の確認 (go, 2014/11/3 3:55)
- 実験を終えて (go, 2014/11/18 10:54)
go
投稿数: 125
私は、2013年の夏に、ミニハウス内プランターにて「放射能低減実験そのⅠ」を行ってきた。
この実験で「土壌微生物群(光合成細菌主体)は放射線を吸収する」ということが分かり、
・ 放射線の低減に土壌微生物が関係する新たな知見として公開した。
・ 図表中心の見やすいpreziプレゼン資料土壌微生物が放射線を吸収もご覧ください。
そして今年(2014年)の夏には、実験そのⅠで気になる現象を確かめるべく「実験そのⅡ」を行ったので、、
実験そのⅠおよびそのⅡの結果をまとめて報告する。
報告の要点は、
1.放射線吸収(説)の実証
土壌微生物群の働きで「土壌から発する放射線が光合成細菌によって吸収される」ことをが確認できた
2.放射能崩壊加速(説)の実証
土壌微生物群の働きで「土壌に含まれる放射能が減量」することが確認できた。
放射線の変化を詳細に観察すると、「放射能崩壊が加速」しているかのような現象である。
------------------------------------------------------------------------------
この記事に対するご意見(反論歓迎)などをメールにてお寄せいただけたら幸いです。
なお、メールの内容は(コメントを付して)お断りすることなく掲載することがありますので、ご了承ください。
高橋剛 go@em-platform.com
この実験で「土壌微生物群(光合成細菌主体)は放射線を吸収する」ということが分かり、
・ 放射線の低減に土壌微生物が関係する新たな知見として公開した。
・ 図表中心の見やすいpreziプレゼン資料土壌微生物が放射線を吸収もご覧ください。
そして今年(2014年)の夏には、実験そのⅠで気になる現象を確かめるべく「実験そのⅡ」を行ったので、、
実験そのⅠおよびそのⅡの結果をまとめて報告する。
報告の要点は、
1.放射線吸収(説)の実証
土壌微生物群の働きで「土壌から発する放射線が光合成細菌によって吸収される」ことをが確認できた
2.放射能崩壊加速(説)の実証
土壌微生物群の働きで「土壌に含まれる放射能が減量」することが確認できた。
放射線の変化を詳細に観察すると、「放射能崩壊が加速」しているかのような現象である。
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なお、メールの内容は(コメントを付して)お断りすることなく掲載することがありますので、ご了承ください。
高橋剛 go@em-platform.com
go
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1.実験期間と場所等
実験者 高橋GO go@em-platform.com
実験期間 実験そのⅠ 6/26~9/18 (2013)
実験そのⅡ 7/9~10/15 (2014)
実験場所 岩手県矢巾町自宅ミニハウス
2. 実験方法について --------------------------------------------------------------------------
(1) ミニハウス内プランター
作業小屋の軒下にミニハウスを作り、被試験用のプランターを設置した。
① 放射線は水の過多によって変動(減衰)するため、プランター土壌の水分は飽和状態を心がける。
②僅かの過飽和状態を心がけるが、プランター受け皿に水が僅かに滲み出るので、それを土壌表面に戻すことで、
土壌の放射能物質はプランター外に漏出することない。
(2)放射能汚染土壌および微生物促進資材
汚染土壌と各種微生物資材を混ぜてプランターに初期仕込みした。
(3) 測定方法は、プラターの表面および底面の2か所で行った
表面と底面を測定することで、さまざまな分析と考察の巾が広がった
(4) 加熱殺菌乾燥処理
土壌を中華鍋にて水分が完全に抜けるまで加熱したことにより、
微生物は死滅したものと思われる。
なお、実験そのⅠでは、加熱処理は実験最終時のみであったが、
実験そのⅡでは、実験開始時と実験最終時の2回行った。
(5) 草の有無による放射線量への影響
実験開始直後に植えたヒメイワダレ草がプランターからはみ出てきて、放射線への影響が少し気になりだした。
刈った草の有無で放射線の増減は全く無いことが分かったが、プランター表面に積み重ねて測定を続けた。
この写真は実験そのⅠのものだが、
実験そのⅡでは、土壌の水はけが非常に悪くて草が全く育たなかった。
このため、生き物は微生物群だけの世界での実験となってしまった。
(6) 放射線測定器について
実験そのⅠでは、堀場製/環境放射線モニタ PA-1000 Radiを使った。
実験そのⅡでは、スマホで連続ロギングが可能なPA1100を使った。
3.実験の経過について-----------------------------------------------------------------------
「実験そのⅠ」および「実験そのⅡ」の放射線の変化をグラフ化した。
両実験とも指数重みづけの移動平均としたので、資材投入と線量変化の関連が読み取れよう。
(1) 実験そのⅠについて
・実験開始~30日目(関係図(a))
・初期に仕込んだ微生物資材により、底面表面ともに光合成細菌が増え始めて放射線量は低下した
・25日目頃になると、表面だけが放射線量が低下傾向が続いたが、土壌表面の方に光合成細菌層が
多く集まったものと考えられる(光合成細菌層の形成)
(以下、土壌表面だけの変化について述べる)
・31日目~47日目(関係図(b))
・突然、表面の放射線量の変化が反転(上昇)した。
・光合成細菌が減ったのではないかと考え、光合成細菌の増殖に有効である資材を投入してみたが、
一向に放射線量を減少させることはできなかった。
・47日~57日目(関係図(c))
・光合成細菌は二酸化炭素CO2が欲しがるものなので、甘酒液と米ぬかEMボカシを投入してみたら、
その考えが的中し、線量は勢いよく低下した。
・52日目には、また反転(上昇)したので、
・54日目に、酵母発酵途上液と糖蜜(酵母菌のエサ)を投入して、線量は低下することができた。
・58日目~84日目(関係図(d))
・次の実験テーマである自然乾燥(資材の投入無し)させたところ、線量は徐々に上昇した。
これは光合成細菌の活性が弱まったことによるものと、
水分によるで放射線の減衰によるものである。
・78日目頃からは線量の上昇変化が止まったのは、空気中の湿気で乾燥が限界になったことによる
(2) 実験そのⅡについて
(以下、表面線量の変化について述べる)
・初日~6日目(関係図(a))
・資材の効果がすぐに表れる
・7日目~20日目(関係図(b))
・実験そのⅠの初期とは異なり、放射線量は反転上昇したので、
活性液や光合成細菌希釈液を投入したが、上昇を抑えることができなかった
・21日目~71日目(関係図(c))
・麹液を投入し、更に酵母発酵液を投入したら、線量は低下したが、2,3日後には再び反転上昇した。
・その後、塩麹、ボカシ、糖蜜、発酵豆乳などの酵母菌を活発化させる資材を投入していったが、
投入直後の翌日から僅かに線量は低下したが、2,3日経てば反転上昇した。
この期間は、その繰り返しであったが、
糖蜜とボカシを多めに投入したら、低下の巾が大きくなったので、酵母菌のエサ不足であることを悟った。
・72日目~91日目(関係図(d))
・ボカシ多め(土壌表面がやっと隠れる程度にパラパラと撒く)、糖蜜も多め
(300ml程度の水や活性液希釈液に大さじ2杯分程度)に投入したら、勢いよく線量は低下した。
やはり、酵母菌のエサ不足てあったことを理解した。
・どこまで線量が低下するものかと、毎日投入したが、次第に低下幅が弱くなってきたので、
数日投入を止め、落ち着いた91日目にボカシと糖蜜を投入したところ、線量は再び大きく低下した。
・これらのことから、
・酵母菌はエサの投入で即座に増殖するが、光合成細菌は急激には増殖できない
・線量低下幅が遅くとも、光合成細菌は少しづつ増えている
・光合成細菌が増えている段階で、酵母菌を補強すると、光合成細菌は即座に活性化する
・光合成細菌は、酵母菌の発する二酸化炭素CO2の量でも活性化するものと推測する。
・92日目~98日目(関係図(e))
・乾燥に向け。水分や資材の投入を止めて観察することにしたが、実験そのⅠと同様、徐々に線量は上昇した
・実験そのⅠでは植えた草が生きていたので、土壌水分を吸収してくれたが、
実験そのⅡでは、全く草が生えていない微生物だけの世界なため、土壌水分は表面から自然蒸発
だけが頼りなので、自然乾燥はは早々に切り上げた
・98日目(最終実験(関係図(f)))
自然乾燥の最終測定の直後にプランターの土壌全体を撹拌し、すぐに線量を測定した。
すると線量は大きく変わった、
これは、表層の光合成細菌層がプランター全体に拡散されたことによるものと思われる。
なお、「その1」と「そのⅡ」ではグラフでの様子が大きく異なっているが、その理由は次のとおり。、
① グラフ化するための基準ポイントが異なる
・「そのⅠ」では、実験最終時点の土壌加熱処理直後
・「そのⅡ」では、実験開始時点の土壌加熱処理直後
② 植物の有り無しによる微生物の動きの違い
・「そのⅠ」植物が繁茂
・「そのⅡ」植物は無し(微生物群だげの世界)
③ 実験終盤における自然乾燥期間の長さ
・「そのⅠ」2週間(植物が生きているため土壌水分の減り方が早い)
・「そのⅡ」1週間(植物が無いため土壌水分は表面からの自然蒸発なので遅い)
4.データ処理について-----------------------------------------------------------------------
次表は「実験そのⅠ」のExcel表の一部である。(詳しくはデータ分析表の説明)をご覧ください)
(なお、「実験そのⅡ」のデータ分析表の様式は、基本的には「実験そのⅠ」とほぼ同じなので割愛する)
(1) 放射線測定の連続データの平均処理について
放射能の崩壊は全くランダムなため、できるだけ多くの連続データを取って平均処理した。
・実験そのⅠでは、連続データ20件を記帳したのちExcelにて平均した。
・実験Ⅱでは、PA-1100がスマホと連動して連続ロギングが可能となったので、
概ね30分(連続180件)前後以上の連続データを平均した。
(2) 空間線量の補正処理について
空間線量は天候によって変動する(快晴<曇り<強い風<雨<暴風雨)。
この空間線量の変動は、実験測定値にも影響するので、空間線量の変動を補正処理した。
なお、ミニハウスでの空間線量を毎回測定するには(プランター移動や測定時間の理由などから)難儀するので、
直線5Kmほど先にある「環境放射線モニタリングシステム盛岡観測点」から空間線量値が10分毎にリアルタイムで
公開されているので、そのデータを基にして実験場所の空間線量を推定し、実測した放射線線量を補正した。
放射線量変化グラフは、すべて空間線量補正済みのものである。
(3) 放射能半減期崩壊量の補正処理について
放射線量の実験での実測値には、放射能半減期崩壊量の分だけ放射線が低下するはずである。
この実験の目的は、微生物群の働きによる放射線量の変化を知ることにあるので、
半減期崩壊による放射線量の低下分を補正してあげる必要がある。
補正の方法は、実験開始から半減期崩壊量分Hを計算し、(空間線量補正済み)計測データに
半減期崩壊量分Hを加算するだけである。
上図には、実験そのⅠにおける半減期崩壊による「崩壊分の放射線量」を参考までに載せたが、
全てのグラフは、空間線量および半減期崩壊線量が共に補正されている。
これらの補正処理によって、土壌微生物の働きによる放射線量の変化が浮き彫りになる。
(4) 7日間の移動平均処理について
微生物の増殖や活性化のために適時促進資材を投入して、放射線量の変化を分析しやすくするために、
データ7日間の移動平均処理を施すことにした。
移動平均処理には複数の重み係数パターンを用意しているが、数下図は左から、「瞬時データ」「因果関係の変化も分かる平滑処理」「変化の外観を求める平滑処理」である。
(瞬間データ)重み係数(0,0,0,0,0,1)
さまざまな微生物促進資材の影響による即座の変化を観察することができる
(指数移動平均)重み係数(1,2,4,8,16,31,64)
過去になるほど影響を軽くする係数例であり、分析、推察、考察の巾が広がる
(単純移動平均)重み係数(1.1.1.1.1.1.1,1)
日々の不測の変動を押さえ、ジックリとした経過をしることができる
5.補足-----------------------------------------------------------------------
放射線量は、土壌水分の過多、測定器と放射線源の距離、放射能の移動などによって変わり得るものである。
① 土壌に含まれる水分の過多について
実験開始から数日間は初期仕込み経過を観察している。
それ以降は、土壌微生物の増殖・活性化のために促進資材を投入していくが、
投入の際は、可能な限り土壌水分が飽和状態になるように加水している。
「飽和状態」は、プランター受け皿に水分が僅かに溢れることを意味している。
前日に資材と共に加水した時に溢れる水は、翌日に測定が終わったら、土壌表面に戻している。
② 測定器と土壌表面との距離の変化について
・測定器は土壌表面に直接接するように置いて測定している。
植えた草が繁茂することによって僅かに離れるは仕方がないが、草を分けて測定器を置いているが、
草の茎23本ほどは離れていると思っている。
・資材の投入による影響については、
実験そのⅠでは、液体資材が中心で、がさのでる資材は投入していないが、
実験そのⅡでは、米ぬかEMボカシの表面散布によって、測定器が土壌表面から離れることは確かである。
表面が薄っすらと隠れるほどボカシを投入したのは、No65と、No72,73以降No90までは断続的に投入
しているが、投入量と線量変化は必ずしも一致していない箇所は随所にある。
③ 土壌中のセシウムの移動について
セシウムが徐々に底面方向に沈下しているなら、底面放射線が徐々に上昇するはずだが、
底面放射線の上昇低下の繰り返しを見る限り、気にならないと考える。
実験者 高橋GO go@em-platform.com
実験期間 実験そのⅠ 6/26~9/18 (2013)
実験そのⅡ 7/9~10/15 (2014)
実験場所 岩手県矢巾町自宅ミニハウス
2. 実験方法について --------------------------------------------------------------------------
(1) ミニハウス内プランター
作業小屋の軒下にミニハウスを作り、被試験用のプランターを設置した。
① 放射線は水の過多によって変動(減衰)するため、プランター土壌の水分は飽和状態を心がける。
②僅かの過飽和状態を心がけるが、プランター受け皿に水が僅かに滲み出るので、それを土壌表面に戻すことで、
土壌の放射能物質はプランター外に漏出することない。
(2)放射能汚染土壌および微生物促進資材
汚染土壌と各種微生物資材を混ぜてプランターに初期仕込みした。
(3) 測定方法は、プラターの表面および底面の2か所で行った
表面と底面を測定することで、さまざまな分析と考察の巾が広がった
(4) 加熱殺菌乾燥処理
土壌を中華鍋にて水分が完全に抜けるまで加熱したことにより、
微生物は死滅したものと思われる。
なお、実験そのⅠでは、加熱処理は実験最終時のみであったが、
実験そのⅡでは、実験開始時と実験最終時の2回行った。
(5) 草の有無による放射線量への影響
実験開始直後に植えたヒメイワダレ草がプランターからはみ出てきて、放射線への影響が少し気になりだした。
刈った草の有無で放射線の増減は全く無いことが分かったが、プランター表面に積み重ねて測定を続けた。
この写真は実験そのⅠのものだが、
実験そのⅡでは、土壌の水はけが非常に悪くて草が全く育たなかった。
このため、生き物は微生物群だけの世界での実験となってしまった。
(6) 放射線測定器について
実験そのⅠでは、堀場製/環境放射線モニタ PA-1000 Radiを使った。
実験そのⅡでは、スマホで連続ロギングが可能なPA1100を使った。
3.実験の経過について-----------------------------------------------------------------------
「実験そのⅠ」および「実験そのⅡ」の放射線の変化をグラフ化した。
両実験とも指数重みづけの移動平均としたので、資材投入と線量変化の関連が読み取れよう。
(1) 実験そのⅠについて
・実験開始~30日目(関係図(a))
・初期に仕込んだ微生物資材により、底面表面ともに光合成細菌が増え始めて放射線量は低下した
・25日目頃になると、表面だけが放射線量が低下傾向が続いたが、土壌表面の方に光合成細菌層が
多く集まったものと考えられる(光合成細菌層の形成)
(以下、土壌表面だけの変化について述べる)
・31日目~47日目(関係図(b))
・突然、表面の放射線量の変化が反転(上昇)した。
・光合成細菌が減ったのではないかと考え、光合成細菌の増殖に有効である資材を投入してみたが、
一向に放射線量を減少させることはできなかった。
・47日~57日目(関係図(c))
・光合成細菌は二酸化炭素CO2が欲しがるものなので、甘酒液と米ぬかEMボカシを投入してみたら、
その考えが的中し、線量は勢いよく低下した。
・52日目には、また反転(上昇)したので、
・54日目に、酵母発酵途上液と糖蜜(酵母菌のエサ)を投入して、線量は低下することができた。
・58日目~84日目(関係図(d))
・次の実験テーマである自然乾燥(資材の投入無し)させたところ、線量は徐々に上昇した。
これは光合成細菌の活性が弱まったことによるものと、
水分によるで放射線の減衰によるものである。
・78日目頃からは線量の上昇変化が止まったのは、空気中の湿気で乾燥が限界になったことによる
(2) 実験そのⅡについて
(以下、表面線量の変化について述べる)
・初日~6日目(関係図(a))
・資材の効果がすぐに表れる
・7日目~20日目(関係図(b))
・実験そのⅠの初期とは異なり、放射線量は反転上昇したので、
活性液や光合成細菌希釈液を投入したが、上昇を抑えることができなかった
・21日目~71日目(関係図(c))
・麹液を投入し、更に酵母発酵液を投入したら、線量は低下したが、2,3日後には再び反転上昇した。
・その後、塩麹、ボカシ、糖蜜、発酵豆乳などの酵母菌を活発化させる資材を投入していったが、
投入直後の翌日から僅かに線量は低下したが、2,3日経てば反転上昇した。
この期間は、その繰り返しであったが、
糖蜜とボカシを多めに投入したら、低下の巾が大きくなったので、酵母菌のエサ不足であることを悟った。
・72日目~91日目(関係図(d))
・ボカシ多め(土壌表面がやっと隠れる程度にパラパラと撒く)、糖蜜も多め
(300ml程度の水や活性液希釈液に大さじ2杯分程度)に投入したら、勢いよく線量は低下した。
やはり、酵母菌のエサ不足てあったことを理解した。
・どこまで線量が低下するものかと、毎日投入したが、次第に低下幅が弱くなってきたので、
数日投入を止め、落ち着いた91日目にボカシと糖蜜を投入したところ、線量は再び大きく低下した。
・これらのことから、
・酵母菌はエサの投入で即座に増殖するが、光合成細菌は急激には増殖できない
・線量低下幅が遅くとも、光合成細菌は少しづつ増えている
・光合成細菌が増えている段階で、酵母菌を補強すると、光合成細菌は即座に活性化する
・光合成細菌は、酵母菌の発する二酸化炭素CO2の量でも活性化するものと推測する。
・92日目~98日目(関係図(e))
・乾燥に向け。水分や資材の投入を止めて観察することにしたが、実験そのⅠと同様、徐々に線量は上昇した
・実験そのⅠでは植えた草が生きていたので、土壌水分を吸収してくれたが、
実験そのⅡでは、全く草が生えていない微生物だけの世界なため、土壌水分は表面から自然蒸発
だけが頼りなので、自然乾燥はは早々に切り上げた
・98日目(最終実験(関係図(f)))
自然乾燥の最終測定の直後にプランターの土壌全体を撹拌し、すぐに線量を測定した。
すると線量は大きく変わった、
これは、表層の光合成細菌層がプランター全体に拡散されたことによるものと思われる。
なお、「その1」と「そのⅡ」ではグラフでの様子が大きく異なっているが、その理由は次のとおり。、
① グラフ化するための基準ポイントが異なる
・「そのⅠ」では、実験最終時点の土壌加熱処理直後
・「そのⅡ」では、実験開始時点の土壌加熱処理直後
② 植物の有り無しによる微生物の動きの違い
・「そのⅠ」植物が繁茂
・「そのⅡ」植物は無し(微生物群だげの世界)
③ 実験終盤における自然乾燥期間の長さ
・「そのⅠ」2週間(植物が生きているため土壌水分の減り方が早い)
・「そのⅡ」1週間(植物が無いため土壌水分は表面からの自然蒸発なので遅い)
4.データ処理について-----------------------------------------------------------------------
次表は「実験そのⅠ」のExcel表の一部である。(詳しくはデータ分析表の説明)をご覧ください)
(なお、「実験そのⅡ」のデータ分析表の様式は、基本的には「実験そのⅠ」とほぼ同じなので割愛する)
(1) 放射線測定の連続データの平均処理について
放射能の崩壊は全くランダムなため、できるだけ多くの連続データを取って平均処理した。
・実験そのⅠでは、連続データ20件を記帳したのちExcelにて平均した。
・実験Ⅱでは、PA-1100がスマホと連動して連続ロギングが可能となったので、
概ね30分(連続180件)前後以上の連続データを平均した。
(2) 空間線量の補正処理について
空間線量は天候によって変動する(快晴<曇り<強い風<雨<暴風雨)。
この空間線量の変動は、実験測定値にも影響するので、空間線量の変動を補正処理した。
なお、ミニハウスでの空間線量を毎回測定するには(プランター移動や測定時間の理由などから)難儀するので、
直線5Kmほど先にある「環境放射線モニタリングシステム盛岡観測点」から空間線量値が10分毎にリアルタイムで
公開されているので、そのデータを基にして実験場所の空間線量を推定し、実測した放射線線量を補正した。
放射線量変化グラフは、すべて空間線量補正済みのものである。
(3) 放射能半減期崩壊量の補正処理について
放射線量の実験での実測値には、放射能半減期崩壊量の分だけ放射線が低下するはずである。
この実験の目的は、微生物群の働きによる放射線量の変化を知ることにあるので、
半減期崩壊による放射線量の低下分を補正してあげる必要がある。
補正の方法は、実験開始から半減期崩壊量分Hを計算し、(空間線量補正済み)計測データに
半減期崩壊量分Hを加算するだけである。
上図には、実験そのⅠにおける半減期崩壊による「崩壊分の放射線量」を参考までに載せたが、
全てのグラフは、空間線量および半減期崩壊線量が共に補正されている。
これらの補正処理によって、土壌微生物の働きによる放射線量の変化が浮き彫りになる。
(4) 7日間の移動平均処理について
微生物の増殖や活性化のために適時促進資材を投入して、放射線量の変化を分析しやすくするために、
データ7日間の移動平均処理を施すことにした。
移動平均処理には複数の重み係数パターンを用意しているが、数下図は左から、「瞬時データ」「因果関係の変化も分かる平滑処理」「変化の外観を求める平滑処理」である。
(瞬間データ)重み係数(0,0,0,0,0,1)
さまざまな微生物促進資材の影響による即座の変化を観察することができる
(指数移動平均)重み係数(1,2,4,8,16,31,64)
過去になるほど影響を軽くする係数例であり、分析、推察、考察の巾が広がる
(単純移動平均)重み係数(1.1.1.1.1.1.1,1)
日々の不測の変動を押さえ、ジックリとした経過をしることができる
5.補足-----------------------------------------------------------------------
放射線量は、土壌水分の過多、測定器と放射線源の距離、放射能の移動などによって変わり得るものである。
① 土壌に含まれる水分の過多について
実験開始から数日間は初期仕込み経過を観察している。
それ以降は、土壌微生物の増殖・活性化のために促進資材を投入していくが、
投入の際は、可能な限り土壌水分が飽和状態になるように加水している。
「飽和状態」は、プランター受け皿に水分が僅かに溢れることを意味している。
前日に資材と共に加水した時に溢れる水は、翌日に測定が終わったら、土壌表面に戻している。
② 測定器と土壌表面との距離の変化について
・測定器は土壌表面に直接接するように置いて測定している。
植えた草が繁茂することによって僅かに離れるは仕方がないが、草を分けて測定器を置いているが、
草の茎23本ほどは離れていると思っている。
・資材の投入による影響については、
実験そのⅠでは、液体資材が中心で、がさのでる資材は投入していないが、
実験そのⅡでは、米ぬかEMボカシの表面散布によって、測定器が土壌表面から離れることは確かである。
表面が薄っすらと隠れるほどボカシを投入したのは、No65と、No72,73以降No90までは断続的に投入
しているが、投入量と線量変化は必ずしも一致していない箇所は随所にある。
③ 土壌中のセシウムの移動について
セシウムが徐々に底面方向に沈下しているなら、底面放射線が徐々に上昇するはずだが、
底面放射線の上昇低下の繰り返しを見る限り、気にならないと考える。
go
投稿数: 125
光合成細菌と放射能の関係について、専門家たちの見解は、
「光合成細菌は、放射線は吸収できない」
「利用できるのは可視光線前後(近赤外線~近紫外線)だけである」
というものだ。
これが巷のEMパッシング(とんでも科学)の背景の一つなっていると思われる。
私は、2013年夏に「実験そのⅠ」を行い、「光合成細菌は放射線を吸収する」という現象を捉えて公開した。
翌2014年夏には、再現実験「実験そのⅡ」を行った結果、この「放射線吸収説」の正しさの確証を得ることができたので、
以下にまとめてみた。
1。光合成細菌による放射線吸収メカニズムについて -------------
(1) 吸収スペクトルについて
植物の葉緑体や光合成細菌は太陽光エネルギーを利用して光合成を行うが、多くの研究の結果から導かれた
吸収スペクトルを根拠に「光合成細菌は放射線を利用できない」と言う人たちがいるが、これは正しいのか?
吸収スペクトルを調べてみると、
測定する光源の波長は地上降り注ぐ
太陽光のスペクトルの範囲だけであった。
右図左上は、紅色光合成細菌の吸収スペ
クトルだが、活きた光合成細菌に光を
当てて発生する水素の量を調べたもの
としては非常に貴重なデータである。
しかし一般的な吸収スペクトル(図右上)
は、溶剤に溶かした光化学反応に係わる
タンパク質の透過量を測って求めたもの
なので、分子構造と元素配列に依存した
「光学的なスペクトル」でしかない。
このような方法による吸収スペクトを根拠にして、太陽光より遥かに波長の短いX線やガンマ放射線は
「光合成細菌は光合成に利用でりはずはない」と断定することは、大いに間違いである。
光合成細菌は放射線を吸収し利用できることを確かめるのは難しいように思われる。
・太陽光より遥かに波長の短いX線や更に短いガンマ放射線を死んだ光化学反応タンパク質に照射しても
透過力が強いだけに、単に透過するだけだと思われるし、、
・光化学反応の微弱な電子の流れを測定すればいいことだが、これはなお難しいように思われる。
しかし、私の行った実験そのⅠ・そのⅡの方法によれば、
光合成細菌が放射線をが吸収している、という現象が確認できるのである。
(2) 光合成細菌の光反応メカニズムについて
はたして、光合成細菌には放射線を吸収できるメカニズムが備わっているのだろうか?
すでに、光合成細菌の光合成(光化学反応および糖合成反応)のメカニズムは詳しく解明されている(下図)。
光合成全体のメカニズムは、
・アンテナ素子LH2が光子エネルギーによって励起される
・励起エネルギーはRCに向って伝搬しながら移動し、RCバクテリオクロロフィル(スペシャルペア)
によって電子化される。
・この電子はキノンQに伝わり、プロトンH+が光合成膜の外側に生まれる。
・光合成膜の内外のプロトン勾配によってATPが合成され、
・二酸化炭素を固定して糖合成へと進む
ここで着目したいことは、
① 利用する光は、広く「光子エネルギー」であって、「太陽光エネルギー」に限らないということである。
つまり「励起できる強さの光子エネルギー」があればいいということだ。
② 光子エネルギーの強さは「波長の逆数に比例する」、つまり波長が短いほど光子エネルギー大きい、
セシウム光子波長は太陽光の30万分の1なので、セシウムは太陽光の30万倍もエネルギーが強い、
つまり、X線でも放射線なら太陽光より容易に励起されうることになる。(参考)「励起についての補足」
ということで、光合成細菌は「放射線を吸収できない」とするのは全くの誤りである、
「放射線を吸収し利用できる」と言うことである。
現実では、私の行った実験そのⅠ・そのⅡ法によって、放射線が吸収されているという現象を確認している。
(参考)「励起についての補足」
太陽光も含め、それより波長の短い電磁波は光子ともよばれ、本来は電磁波なのだが粒子のような性格も併せ持っている。
(a) 粒子としてのエネルギー励起について
・X線や放射線は物質と相互作用(コンプトン効果、光電効果)を引き起こす。
放射線が物質に当たると、軌道電子を起動外に弾き飛ばしだけでなく低いエネルギーの放射線が
散乱する(コンプトン散乱)。
・この散乱放射線は、次々とコンプトン効果を繰り返すが、あるレベルまでエネルギーが低下すると
放射線は発せず、単に電子だけが飛び出すか、軌道電子が励起される(光電効果)
・このことにより、植物葉緑体のクロロフィルや光合成細菌のバクテリオクロロフィルはエネルギー励起される。
(b) 電磁波としてのエネルギー励起について
・光合成細菌の受光素子LH2/LH1の立体構造と電子発生の流れから電子回路であり、
ヘリカル(螺旋状)なポリペプチドや円形構造は電子部品のコイルを彷彿させる、
まるで精巧な電磁波の受信回路と考えることもできる。
・LH2などの寸法は、概ね10Å(オングストローム、1Å=0.1nm)界隈なので、電磁波波長と比較するなら、
太陽光の500分の1程度であり、X線領域である。
・電磁波のアンテナ素子とするなら、この寸法の数分の1~数百分の1の電磁波波長を捉える能力があり、
X線やγ放射線は電磁波でもあるので、共鳴現象は可能である。
・もし回路側のインピーダンスが入力波長とマッチングして電磁共鳴できるのなら、
もっとも効率的にエネルギーを得ることができる。
・光合成細菌は生き物である、環境の変化に応じてアンテナ素子のインピーダンスを微調整することは
可能であろう。微調整と言ってもタンパク質の構成を変える必要はなく、ほんのわずかメタボまたはスリムに
なるだけでインピーダンスは変われるからだ。
例えば、セシウムからのγ線が多い環境なら、その波長に合わせて微調整するか増殖するだろうから、
放射線の電磁波エネルギーを効率よく取り込み、励起エネルギーを得ることができよう。
光合成細菌は、放射線エネルギー能動的に取りこむことができる原始的な生き物であると想像する。
2.光合成細菌による放射線吸収説を裏付ける現象 ---------------
下図は、「実験そのⅠ」および「実験そのⅡ」のものである。 両実験とも、
・実験前半は光合成細菌が増殖し活性化すると思われるさまざまな促進資材の投入を試し、
・実験の後半では土壌を自然乾燥させて微生物の活性を弱めるなどして観察し、
・最後は、土壌全体を加熱乾燥して、微生物に影響されない土壌本来の放射能による放射線量を調べた。
・実験そのⅡでは、土壌の加熱乾燥処理は、実験開始時と実験終了時におこなった。
・また、実験そのⅡでは、実験終了時の土壌を加熱乾燥する直前に、土壌全体を撹拌して放射線量の変化を調べた。
以上の実験の結果、光合成細菌は放射線を吸収している現象を確認したので、以下に説明する。
(1) 土壌表面および底面の放射線量の変化の違い (放射線吸収説の裏付け-1)
実験そのⅠおよびそのⅡでは、共に、
・底面の変化(赤線)は概ね横ばいであるのに対し、
・表面の変化(青線)は微生物が働くにつれて下降(放射線量が低下)している。
この現象は、実験の経過と共に、土壌表面に光合成細菌が増殖したことによって、
土壌から発する放射線は光合成細菌層に吸収されて低下したものと考えられる。
ここで一呼吸して、土壌表面線量が低下する他の一般的な要因についてガン変えてみたい。
① 土壌に含まれる水分の過多によても線量は変化するものである。
実験開始数日後からは、土壌水分が飽和状態になることを意識してし加水している。
(プランター受け皿に水が少し染み出るほどにして、溢れた水は翌日にプランターに戻す)
このように土壌水分はほぼ一定に保ってはいるはずだが、土壌表面放射線量の低下/上昇の変化のようすから、
水分量の過多だけによる変化ではないと言える。
② 土壌表面の測定器の位置が土壌面から離れることによって線量が弱まるものである。
確かに少しづつは離れていき、それによって線量が低下することは確かである。
しかし土壌表面の変化のようすをよく見ると、実験そのⅠでは大きく上昇している箇所もある。
実験そのⅡでは、ボカシなどの投入量に必ずしも比例しない放射線量の変化も随所に見られることから、
距離以外の要因もあるものと考える。
③ 土壌中のセシウムが徐々に底面方向に移動しているのではないか?
それならば、底面放射線が徐々に上昇して現象には合わないし、自然乾燥時の変化を見る限り、
セシウムの沈下は有意には表れてはいない。
以上のことから、土壌表面の表面線量の低下や変化は、土壌微生物の働きが深く関与しているものと考えられる。
なお、多様な微生物群のうち、光子エネルギーを吸収利用できる微生物は「光合成細菌」しかないことから、
放射線の土壌表面での低減は光合成細菌によるものに違いない考える(放射線吸収説)。
(2) 光合成細菌は多量に増殖している (放射線吸収説の裏付け-2)
この写真は、実験そのⅡのプランター内壁面のものだが、
光合成細菌(赤色)がびっしりと増殖し付着している。
壁面内側には太陽光の直接の照射はないので、
壁面の熱によって増殖がしたものと思われが、
底面にはそれもなく光合成細菌は全く増殖していない。
このような状況から、光合成細菌はプランター内でも増殖していることが確認できる。
土壌表面の光合成細菌は迂闊にも確認しなかったが、太陽光や反射光が最も多く直接照射する所なので、
内部壁面よりも遥かに多量の光合成細菌は層を形成していると考えられる。
(3) 放射線吸収説を裏付ける土壌撹拌後の放射線量の変化 (放射線吸収説の裏付け-3)
「実験そのⅡ」において、実験終盤で「プランターの土壌全体を撹拌した直後に測定」したところ、
放射線量が大巾に変化しているが、これは次のように説明できる。
① 土壌を撹拌したことで、表層に集中していた光合成細菌が土壌全体に散らばったので、
底面方向に移動した光合成細菌によって放射線は吸収され、結果として放射線量が低く測定された(E)
② 同じ理由により、表面に集中していた光合成細菌が大幅に減ったので、土壌放射線の吸収量が激減し、
表面の放射線量は大幅に上昇した(F)
この二つの現象は、光合成細菌による「放射線吸収説」を強く裏付けるものであり、物的証拠となるデータでもある。
(4) 二酸化炭素を供給すると光合成細菌が活性化する (放射線吸収説の裏付け-4)
実験そのⅠおよび実験そのⅡの土壌表面に変化を再度注視していただきたい。
酵母菌が増えるような資材を投入すると、土壌表面放射線が減少する、という因果関係な現象が読み取れる。
(実験では、土壌表面の放射線量を低下させるために意識的に酵母菌の活動を強化した)
米ぬか発酵ボカシや麹に酵母菌が多く含まれており、糖蜜や甘酒(麹由来の)は酵母菌が増殖するための
優良なエサであり、甘さの残る酵母発酵液は酵母菌が多量に増殖している。
光合成細菌は酵母菌と相性がいい、酵母菌から発生する二酸化炭素は光合成細菌には「不可欠なエサ」であるからだ。
下図は、光合成細菌の生体内部の機能をまとめたものである。
光合成細菌は、二酸化炭素CO2と光子エネルギーをエサとして糖を産生する微生物である。
光合成細菌は、二酸化炭素CO2がなければ働けない・機能できない。
実験データによる土壌表面の放射線量の変化を注視すると、酵母関連資材を投入すると表面放射線量は低下し、
酵母菌が少ないと表面放射線は反転上昇するようすが見て取れる。
つまり、光合成細菌は、二酸化炭素CO2が供給されないと光子エネルギーを吸収できないのである。
このことを、ブロック図の機能を出口方向から順に説明する。
・CO2が無いと、糖を合成できないだけでなく、カルビン回路そのものが循環しない
↓↓↓↓
・ADPが還流されないので、ATP合成酵素は働けない
↓↓↓↓
・プロトンH+の循環が止まる(飽和状態)
↓↓↓↓
・e-電子の循環が止まる
↓↓↓↓
・シトクロームからの電子の還流が無いと酸化したバクテリオクロロフィルの機能は復元できない
↓↓↓↓
・光子からのエネルギーは吸収されない => 放射線は吸収できない
つまり、二酸化炭素の供給がなければ光合成細菌は光子(放射線)エネルギーを吸収できない、ということである。
( 身近な例だが、電力は柱上トランスの電磁誘導を経由して二次側の家庭に引き込まれているが、
電気が消費されなければ電流はながれないので、高圧線の電力は消費=吸収されない。
光合成細菌でいうなら、糖合成に必要なの原料が消費されないと光子エネルギーは吸収されない原理と同じである )
これが光合成細菌による「放射線吸収説」の正しさを説明できるメカニズムであり、
実験で投入した酵母促進資材の「不足/充足」と表面線量の「上昇/低下」の因果関係の説明にもなっている。
光合成細菌単独では働けない、光合成細菌を中核とした良好なマイクロバイオーム(微生物叢)が放射線の吸収・利用を高めている。
「光合成細菌は、放射線は吸収できない」
「利用できるのは可視光線前後(近赤外線~近紫外線)だけである」
というものだ。
これが巷のEMパッシング(とんでも科学)の背景の一つなっていると思われる。
私は、2013年夏に「実験そのⅠ」を行い、「光合成細菌は放射線を吸収する」という現象を捉えて公開した。
翌2014年夏には、再現実験「実験そのⅡ」を行った結果、この「放射線吸収説」の正しさの確証を得ることができたので、
以下にまとめてみた。
1。光合成細菌による放射線吸収メカニズムについて -------------
(1) 吸収スペクトルについて
植物の葉緑体や光合成細菌は太陽光エネルギーを利用して光合成を行うが、多くの研究の結果から導かれた
吸収スペクトルを根拠に「光合成細菌は放射線を利用できない」と言う人たちがいるが、これは正しいのか?
吸収スペクトルを調べてみると、
測定する光源の波長は地上降り注ぐ
太陽光のスペクトルの範囲だけであった。
右図左上は、紅色光合成細菌の吸収スペ
クトルだが、活きた光合成細菌に光を
当てて発生する水素の量を調べたもの
としては非常に貴重なデータである。
しかし一般的な吸収スペクトル(図右上)
は、溶剤に溶かした光化学反応に係わる
タンパク質の透過量を測って求めたもの
なので、分子構造と元素配列に依存した
「光学的なスペクトル」でしかない。
このような方法による吸収スペクトを根拠にして、太陽光より遥かに波長の短いX線やガンマ放射線は
「光合成細菌は光合成に利用でりはずはない」と断定することは、大いに間違いである。
光合成細菌は放射線を吸収し利用できることを確かめるのは難しいように思われる。
・太陽光より遥かに波長の短いX線や更に短いガンマ放射線を死んだ光化学反応タンパク質に照射しても
透過力が強いだけに、単に透過するだけだと思われるし、、
・光化学反応の微弱な電子の流れを測定すればいいことだが、これはなお難しいように思われる。
しかし、私の行った実験そのⅠ・そのⅡの方法によれば、
光合成細菌が放射線をが吸収している、という現象が確認できるのである。
(2) 光合成細菌の光反応メカニズムについて
はたして、光合成細菌には放射線を吸収できるメカニズムが備わっているのだろうか?
すでに、光合成細菌の光合成(光化学反応および糖合成反応)のメカニズムは詳しく解明されている(下図)。
光合成全体のメカニズムは、
・アンテナ素子LH2が光子エネルギーによって励起される
・励起エネルギーはRCに向って伝搬しながら移動し、RCバクテリオクロロフィル(スペシャルペア)
によって電子化される。
・この電子はキノンQに伝わり、プロトンH+が光合成膜の外側に生まれる。
・光合成膜の内外のプロトン勾配によってATPが合成され、
・二酸化炭素を固定して糖合成へと進む
ここで着目したいことは、
① 利用する光は、広く「光子エネルギー」であって、「太陽光エネルギー」に限らないということである。
つまり「励起できる強さの光子エネルギー」があればいいということだ。
② 光子エネルギーの強さは「波長の逆数に比例する」、つまり波長が短いほど光子エネルギー大きい、
セシウム光子波長は太陽光の30万分の1なので、セシウムは太陽光の30万倍もエネルギーが強い、
つまり、X線でも放射線なら太陽光より容易に励起されうることになる。(参考)「励起についての補足」
ということで、光合成細菌は「放射線を吸収できない」とするのは全くの誤りである、
「放射線を吸収し利用できる」と言うことである。
現実では、私の行った実験そのⅠ・そのⅡ法によって、放射線が吸収されているという現象を確認している。
(参考)「励起についての補足」
太陽光も含め、それより波長の短い電磁波は光子ともよばれ、本来は電磁波なのだが粒子のような性格も併せ持っている。
(a) 粒子としてのエネルギー励起について
・X線や放射線は物質と相互作用(コンプトン効果、光電効果)を引き起こす。
放射線が物質に当たると、軌道電子を起動外に弾き飛ばしだけでなく低いエネルギーの放射線が
散乱する(コンプトン散乱)。
・この散乱放射線は、次々とコンプトン効果を繰り返すが、あるレベルまでエネルギーが低下すると
放射線は発せず、単に電子だけが飛び出すか、軌道電子が励起される(光電効果)
・このことにより、植物葉緑体のクロロフィルや光合成細菌のバクテリオクロロフィルはエネルギー励起される。
(b) 電磁波としてのエネルギー励起について
・光合成細菌の受光素子LH2/LH1の立体構造と電子発生の流れから電子回路であり、
ヘリカル(螺旋状)なポリペプチドや円形構造は電子部品のコイルを彷彿させる、
まるで精巧な電磁波の受信回路と考えることもできる。
・LH2などの寸法は、概ね10Å(オングストローム、1Å=0.1nm)界隈なので、電磁波波長と比較するなら、
太陽光の500分の1程度であり、X線領域である。
・電磁波のアンテナ素子とするなら、この寸法の数分の1~数百分の1の電磁波波長を捉える能力があり、
X線やγ放射線は電磁波でもあるので、共鳴現象は可能である。
・もし回路側のインピーダンスが入力波長とマッチングして電磁共鳴できるのなら、
もっとも効率的にエネルギーを得ることができる。
・光合成細菌は生き物である、環境の変化に応じてアンテナ素子のインピーダンスを微調整することは
可能であろう。微調整と言ってもタンパク質の構成を変える必要はなく、ほんのわずかメタボまたはスリムに
なるだけでインピーダンスは変われるからだ。
例えば、セシウムからのγ線が多い環境なら、その波長に合わせて微調整するか増殖するだろうから、
放射線の電磁波エネルギーを効率よく取り込み、励起エネルギーを得ることができよう。
光合成細菌は、放射線エネルギー能動的に取りこむことができる原始的な生き物であると想像する。
2.光合成細菌による放射線吸収説を裏付ける現象 ---------------
下図は、「実験そのⅠ」および「実験そのⅡ」のものである。 両実験とも、
・実験前半は光合成細菌が増殖し活性化すると思われるさまざまな促進資材の投入を試し、
・実験の後半では土壌を自然乾燥させて微生物の活性を弱めるなどして観察し、
・最後は、土壌全体を加熱乾燥して、微生物に影響されない土壌本来の放射能による放射線量を調べた。
・実験そのⅡでは、土壌の加熱乾燥処理は、実験開始時と実験終了時におこなった。
・また、実験そのⅡでは、実験終了時の土壌を加熱乾燥する直前に、土壌全体を撹拌して放射線量の変化を調べた。
以上の実験の結果、光合成細菌は放射線を吸収している現象を確認したので、以下に説明する。
(1) 土壌表面および底面の放射線量の変化の違い (放射線吸収説の裏付け-1)
実験そのⅠおよびそのⅡでは、共に、
・底面の変化(赤線)は概ね横ばいであるのに対し、
・表面の変化(青線)は微生物が働くにつれて下降(放射線量が低下)している。
この現象は、実験の経過と共に、土壌表面に光合成細菌が増殖したことによって、
土壌から発する放射線は光合成細菌層に吸収されて低下したものと考えられる。
ここで一呼吸して、土壌表面線量が低下する他の一般的な要因についてガン変えてみたい。
① 土壌に含まれる水分の過多によても線量は変化するものである。
実験開始数日後からは、土壌水分が飽和状態になることを意識してし加水している。
(プランター受け皿に水が少し染み出るほどにして、溢れた水は翌日にプランターに戻す)
このように土壌水分はほぼ一定に保ってはいるはずだが、土壌表面放射線量の低下/上昇の変化のようすから、
水分量の過多だけによる変化ではないと言える。
② 土壌表面の測定器の位置が土壌面から離れることによって線量が弱まるものである。
確かに少しづつは離れていき、それによって線量が低下することは確かである。
しかし土壌表面の変化のようすをよく見ると、実験そのⅠでは大きく上昇している箇所もある。
実験そのⅡでは、ボカシなどの投入量に必ずしも比例しない放射線量の変化も随所に見られることから、
距離以外の要因もあるものと考える。
③ 土壌中のセシウムが徐々に底面方向に移動しているのではないか?
それならば、底面放射線が徐々に上昇して現象には合わないし、自然乾燥時の変化を見る限り、
セシウムの沈下は有意には表れてはいない。
以上のことから、土壌表面の表面線量の低下や変化は、土壌微生物の働きが深く関与しているものと考えられる。
なお、多様な微生物群のうち、光子エネルギーを吸収利用できる微生物は「光合成細菌」しかないことから、
放射線の土壌表面での低減は光合成細菌によるものに違いない考える(放射線吸収説)。
(2) 光合成細菌は多量に増殖している (放射線吸収説の裏付け-2)
この写真は、実験そのⅡのプランター内壁面のものだが、
光合成細菌(赤色)がびっしりと増殖し付着している。
壁面内側には太陽光の直接の照射はないので、
壁面の熱によって増殖がしたものと思われが、
底面にはそれもなく光合成細菌は全く増殖していない。
このような状況から、光合成細菌はプランター内でも増殖していることが確認できる。
土壌表面の光合成細菌は迂闊にも確認しなかったが、太陽光や反射光が最も多く直接照射する所なので、
内部壁面よりも遥かに多量の光合成細菌は層を形成していると考えられる。
(3) 放射線吸収説を裏付ける土壌撹拌後の放射線量の変化 (放射線吸収説の裏付け-3)
「実験そのⅡ」において、実験終盤で「プランターの土壌全体を撹拌した直後に測定」したところ、
放射線量が大巾に変化しているが、これは次のように説明できる。
① 土壌を撹拌したことで、表層に集中していた光合成細菌が土壌全体に散らばったので、
底面方向に移動した光合成細菌によって放射線は吸収され、結果として放射線量が低く測定された(E)
② 同じ理由により、表面に集中していた光合成細菌が大幅に減ったので、土壌放射線の吸収量が激減し、
表面の放射線量は大幅に上昇した(F)
この二つの現象は、光合成細菌による「放射線吸収説」を強く裏付けるものであり、物的証拠となるデータでもある。
(4) 二酸化炭素を供給すると光合成細菌が活性化する (放射線吸収説の裏付け-4)
実験そのⅠおよび実験そのⅡの土壌表面に変化を再度注視していただきたい。
酵母菌が増えるような資材を投入すると、土壌表面放射線が減少する、という因果関係な現象が読み取れる。
(実験では、土壌表面の放射線量を低下させるために意識的に酵母菌の活動を強化した)
米ぬか発酵ボカシや麹に酵母菌が多く含まれており、糖蜜や甘酒(麹由来の)は酵母菌が増殖するための
優良なエサであり、甘さの残る酵母発酵液は酵母菌が多量に増殖している。
光合成細菌は酵母菌と相性がいい、酵母菌から発生する二酸化炭素は光合成細菌には「不可欠なエサ」であるからだ。
下図は、光合成細菌の生体内部の機能をまとめたものである。
光合成細菌は、二酸化炭素CO2と光子エネルギーをエサとして糖を産生する微生物である。
光合成細菌は、二酸化炭素CO2がなければ働けない・機能できない。
実験データによる土壌表面の放射線量の変化を注視すると、酵母関連資材を投入すると表面放射線量は低下し、
酵母菌が少ないと表面放射線は反転上昇するようすが見て取れる。
つまり、光合成細菌は、二酸化炭素CO2が供給されないと光子エネルギーを吸収できないのである。
このことを、ブロック図の機能を出口方向から順に説明する。
・CO2が無いと、糖を合成できないだけでなく、カルビン回路そのものが循環しない
↓↓↓↓
・ADPが還流されないので、ATP合成酵素は働けない
↓↓↓↓
・プロトンH+の循環が止まる(飽和状態)
↓↓↓↓
・e-電子の循環が止まる
↓↓↓↓
・シトクロームからの電子の還流が無いと酸化したバクテリオクロロフィルの機能は復元できない
↓↓↓↓
・光子からのエネルギーは吸収されない => 放射線は吸収できない
つまり、二酸化炭素の供給がなければ光合成細菌は光子(放射線)エネルギーを吸収できない、ということである。
( 身近な例だが、電力は柱上トランスの電磁誘導を経由して二次側の家庭に引き込まれているが、
電気が消費されなければ電流はながれないので、高圧線の電力は消費=吸収されない。
光合成細菌でいうなら、糖合成に必要なの原料が消費されないと光子エネルギーは吸収されない原理と同じである )
これが光合成細菌による「放射線吸収説」の正しさを説明できるメカニズムであり、
実験で投入した酵母促進資材の「不足/充足」と表面線量の「上昇/低下」の因果関係の説明にもなっている。
光合成細菌単独では働けない、光合成細菌を中核とした良好なマイクロバイオーム(微生物叢)が放射線の吸収・利用を高めている。
go
投稿数: 125
放射能の半減期は「いかなる高圧・加熱・化学処理・電磁力でも変化しない」、と言われており、
専門家たちは「微生物ごときに放射能は低減できない」と一笑に付し、多くの国民はそれを信じている。
私は、2013年夏に「実験そのⅠ」を行い、「光合成細菌は放射線を吸収する」という現象を捉えて公開したが、
同時に、放射能の崩壊が早まっているとしか考えようがない現象も見受けられた。
そこで翌2014年夏には、再現実験「実験そのⅡ」を行った結果、放射能が低減しているデータと、
それを裏付けるような現象を確認することができた。
(1) 放射能が低減
実験そのⅡにおいて、実験開始時および実験終了時に、放射能汚染土壌を充分に加熱乾燥して放射線量を測定した。
加熱乾燥したことによって土壌微生物は死滅するので、計測される放射線量は、汚染土壌に含まれる放射能そのもの
から発する放射線なので、開始時線量と終了時線量の差から放射線低減量が求まる。
下図の赤と青の矢印線がそれぞれ底面放射線量と表面放射線量の低減状況である。
(低減量計算) (土壌表面) (プランター底面)
① 実験開始時の放射線量 0.66661μSv 0.19878μSv
② 実験終了時の放射線量 0.53254μSv 0.18525μSv
低減量(①-②) 0・13407μSv 0.01353μSv
低減率(%) -20.1% -6.81%
(この線量値はExcel内部データのものであり、図の数値は四捨五入のものである)
この低減量の単位は、放射線量μSvであり、一般的に低減量を表す放射能量Bq/kgではないものの、
Bq値の減少の大きさは、Sv値の減少の大きさによっても知ることができる。
土壌表面放射線量は低減率 20.1%であることから、
半減期崩壊だけ(微生物の働きがない状態)で20%を低減するには約 500日の日数が必要になる。
つまり「土壌微生物が働くことによって低減期間が5分の1に短縮でた」ということでもある。
このように崩壊期間が大幅に短縮することから、微生物が働くことによる「放射能崩壊加速説」と命名した。
(2) 光合成細菌が増加することにより放射能の崩壊が促進されている現象の確認
実験そのⅠおよびそのⅡでは、土壌表面の放射線量の変化と底面放射線量の変化には強い逆相関の関係がある。
つまり、土壌表面放射線が低下した直後には底面放射線量が上昇する、という関係である。
この現象は何を言おうとしているか?
・土壌表面の線量低下は、土壌表面の光合成細菌層によって吸収された結果であることは分かった(放射線吸収説)
・底面の線量の上昇は、表面線量とは逆関係なので、放射線吸収説では説明がつかない
・底面放射線が上昇/下降を繰り返しているので、セシウムの底面沈下によるものとは考えられない
この逆相関の現象は実験そのⅡでも再現している。
これは、上記(1)で「放射能が低減している事実」を裏付ける「放射能の崩壊が加速された」ことの現象であると考える。
土壌微生物が働くと、放射能汚染土壌の中では、
① 微生物叢(光合成細菌が主体)によって放射線量は低下する(放射線吸収説)
② 微生物叢(光合成細菌放射線が主体か?)によって、放射線量は増加する(放射能崩壊加速説)
③ もちろん、本来の半減期崩壊による線量の減少は当然である
つまり、プランターの中では、①と②は同時に起こっているのだろう。
(当実験のグラフでは③半減期崩壊による線量は補正されているので論点からは除外)
・表面では、②によって線量は余計に増加するが、①によって吸収され計測されている。
・底面では、①による吸収はほとんど無く、②による線量増加分が計測されている。
ということなのであろう。
(3) 放射能が加速崩壊している確証データ
下図は、実験そのⅡの底面線量グラフにおいて、底面線量の最終値端を横軸線上に回転移動したものである(赤太線)。
開始端と最終端の線量の値は、加熱殺菌処理直後の放射線量なので、
この回転移動処理を施すことにより、横軸線は微生物の影響を受けない「土壌の放射能から発するのみの放射線量レベル」を意味する。
従って、底面線量が横軸線より上にはみ出している箇所(イ)に注目すると、
放射能崩壊加速によって放射線量が増えていることを示す物的証拠となれるものである。
なお、赤太線の底面線量データは、実際には土壌に含まれる水分によって放射線が減衰することで線量は低下しているので、
少なくとも3%~2%ほどは低下しているものとみなし、補正線を描いてみた(ロ)。
この分析処理により、土壌微生物が働くと、ほぼ全面的に放射能崩壊が加速していることが推測できる。
--------------------------------------------------
以上の(1)(2)(3)のことから、土壌微生物が働くことによる「放射能崩壊説」は仮説レベルではなくなった。
・(2)は状況証拠でしかないが、
・(1)と(3)は物的証拠に近い。
しかし、「放射能崩壊加速説」の真偽は謎である、ぜひ現象を確認されて謎を解明して頂きたい。
なお、これまでに多くの農家や環境ボランティアなどから放射能/放射線の低減が実現しているとする具体的な
報告がなされているが、その理由とするコメントが気になる、
①光合成細菌が放射能の崩壊を抑えているのではないか
②光合成細菌の細胞内に取り込まれ無害化しているのではないか、
というものである。
しかし、もし①や②の働きによるものならば、土壌を加熱乾燥処理して光合成細菌を死滅した後に測定すると
「放射能は減量されていない」ってことになるはずなので、私の実験の結果を説明できるものではない。
私は今まとめながら、「放射能崩壊加速説」は、ひょっとして正しいのではないか、との想いは消えていない。
最後に、蛇足ではあるが、
・「放射線吸収説」の現象とメカニズムから解明できたが、
・「放射能崩壊加速説」の現象と物証もとることができた
・しかし「放射能崩壊加速説」のメカニズムは不明である、何がどうして加速させるのか?
でも、現象は掴んだ、再現性もある、誰にでも再現できるので、科学たり得ることは確かである。
再現性のある現象は、将来必ず解明されてきているのが科学の歴史であり、現象の追求が科学の進歩でもある。
誰かが解明されることを、期待している。
専門家たちは「微生物ごときに放射能は低減できない」と一笑に付し、多くの国民はそれを信じている。
私は、2013年夏に「実験そのⅠ」を行い、「光合成細菌は放射線を吸収する」という現象を捉えて公開したが、
同時に、放射能の崩壊が早まっているとしか考えようがない現象も見受けられた。
そこで翌2014年夏には、再現実験「実験そのⅡ」を行った結果、放射能が低減しているデータと、
それを裏付けるような現象を確認することができた。
(1) 放射能が低減
実験そのⅡにおいて、実験開始時および実験終了時に、放射能汚染土壌を充分に加熱乾燥して放射線量を測定した。
加熱乾燥したことによって土壌微生物は死滅するので、計測される放射線量は、汚染土壌に含まれる放射能そのもの
から発する放射線なので、開始時線量と終了時線量の差から放射線低減量が求まる。
下図の赤と青の矢印線がそれぞれ底面放射線量と表面放射線量の低減状況である。
(低減量計算) (土壌表面) (プランター底面)
① 実験開始時の放射線量 0.66661μSv 0.19878μSv
② 実験終了時の放射線量 0.53254μSv 0.18525μSv
低減量(①-②) 0・13407μSv 0.01353μSv
低減率(%) -20.1% -6.81%
(この線量値はExcel内部データのものであり、図の数値は四捨五入のものである)
この低減量の単位は、放射線量μSvであり、一般的に低減量を表す放射能量Bq/kgではないものの、
Bq値の減少の大きさは、Sv値の減少の大きさによっても知ることができる。
土壌表面放射線量は低減率 20.1%であることから、
半減期崩壊だけ(微生物の働きがない状態)で20%を低減するには約 500日の日数が必要になる。
つまり「土壌微生物が働くことによって低減期間が5分の1に短縮でた」ということでもある。
このように崩壊期間が大幅に短縮することから、微生物が働くことによる「放射能崩壊加速説」と命名した。
(2) 光合成細菌が増加することにより放射能の崩壊が促進されている現象の確認
実験そのⅠおよびそのⅡでは、土壌表面の放射線量の変化と底面放射線量の変化には強い逆相関の関係がある。
つまり、土壌表面放射線が低下した直後には底面放射線量が上昇する、という関係である。
この現象は何を言おうとしているか?
・土壌表面の線量低下は、土壌表面の光合成細菌層によって吸収された結果であることは分かった(放射線吸収説)
・底面の線量の上昇は、表面線量とは逆関係なので、放射線吸収説では説明がつかない
・底面放射線が上昇/下降を繰り返しているので、セシウムの底面沈下によるものとは考えられない
この逆相関の現象は実験そのⅡでも再現している。
これは、上記(1)で「放射能が低減している事実」を裏付ける「放射能の崩壊が加速された」ことの現象であると考える。
土壌微生物が働くと、放射能汚染土壌の中では、
① 微生物叢(光合成細菌が主体)によって放射線量は低下する(放射線吸収説)
② 微生物叢(光合成細菌放射線が主体か?)によって、放射線量は増加する(放射能崩壊加速説)
③ もちろん、本来の半減期崩壊による線量の減少は当然である
つまり、プランターの中では、①と②は同時に起こっているのだろう。
(当実験のグラフでは③半減期崩壊による線量は補正されているので論点からは除外)
・表面では、②によって線量は余計に増加するが、①によって吸収され計測されている。
・底面では、①による吸収はほとんど無く、②による線量増加分が計測されている。
ということなのであろう。
(3) 放射能が加速崩壊している確証データ
下図は、実験そのⅡの底面線量グラフにおいて、底面線量の最終値端を横軸線上に回転移動したものである(赤太線)。
開始端と最終端の線量の値は、加熱殺菌処理直後の放射線量なので、
この回転移動処理を施すことにより、横軸線は微生物の影響を受けない「土壌の放射能から発するのみの放射線量レベル」を意味する。
従って、底面線量が横軸線より上にはみ出している箇所(イ)に注目すると、
放射能崩壊加速によって放射線量が増えていることを示す物的証拠となれるものである。
なお、赤太線の底面線量データは、実際には土壌に含まれる水分によって放射線が減衰することで線量は低下しているので、
少なくとも3%~2%ほどは低下しているものとみなし、補正線を描いてみた(ロ)。
この分析処理により、土壌微生物が働くと、ほぼ全面的に放射能崩壊が加速していることが推測できる。
--------------------------------------------------
以上の(1)(2)(3)のことから、土壌微生物が働くことによる「放射能崩壊説」は仮説レベルではなくなった。
・(2)は状況証拠でしかないが、
・(1)と(3)は物的証拠に近い。
しかし、「放射能崩壊加速説」の真偽は謎である、ぜひ現象を確認されて謎を解明して頂きたい。
なお、これまでに多くの農家や環境ボランティアなどから放射能/放射線の低減が実現しているとする具体的な
報告がなされているが、その理由とするコメントが気になる、
①光合成細菌が放射能の崩壊を抑えているのではないか
②光合成細菌の細胞内に取り込まれ無害化しているのではないか、
というものである。
しかし、もし①や②の働きによるものならば、土壌を加熱乾燥処理して光合成細菌を死滅した後に測定すると
「放射能は減量されていない」ってことになるはずなので、私の実験の結果を説明できるものではない。
私は今まとめながら、「放射能崩壊加速説」は、ひょっとして正しいのではないか、との想いは消えていない。
最後に、蛇足ではあるが、
・「放射線吸収説」の現象とメカニズムから解明できたが、
・「放射能崩壊加速説」の現象と物証もとることができた
・しかし「放射能崩壊加速説」のメカニズムは不明である、何がどうして加速させるのか?
でも、現象は掴んだ、再現性もある、誰にでも再現できるので、科学たり得ることは確かである。
再現性のある現象は、将来必ず解明されてきているのが科学の歴史であり、現象の追求が科学の進歩でもある。
誰かが解明されることを、期待している。
go
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●2年間に渡る放射能低減実験は終わり、実験の目標は出せた。
(1) 「光合成細菌は放射線を吸収する」ことが実証された
この放射線吸収説は、次の現象により正しいものと判断できる。
① 土壌表面に光合成細菌層が形成されている
② 土壌表面と底面の放射線量の変化が、土壌表面は明確に低減しているのに底面は低減しないことから、
表面に形成した光合成細菌層が放射線を吸収しているもの思われる。
③ 実験最終段階で土壌を撹拌して測定したところ、底面の放射線量は低下し、表面は上昇した。
この現象は、表面に密集した光合成細菌が土壌全体に分散したことによるものである。
④ 土壌表面の放射線線量は、微生物資材の種類と投入の仕方で変化するだけでなく、
放射線量の低減/上昇を資材投入によってコントールできること。
⑤ 以上は、実験そのⅠで確認でき、実験そのⅡでも再現したものである、偶然の現象ではない。
(2) 「土壌微生物の働きにより放射能そのものが低減できる」ことが実証された
① 実験開始時および実験終了時の放射線測定値から、放射線が減少していることが明白になった。
明白であると判断できる要因として
・実験開始および実験終了の土壌は、加熱殺菌処理した著後なので、土壌の水分および微生物による
放射線の吸収はあり得ないこと
・放射能半減期崩壊量は補正されていること
・空間線量も補正されていること
・データは平均処理していること(実験その1では連続20件、そのⅡでは連続180件以上)
② 放射線量の減少は、放射能そのものの減量を意味する
③ 放射能が減量するメカニズムは謎だが、次の現象から「放射能崩壊加速説」という仮説をたてた。
(現象)
・実験終了時の底面の放射線量(土壌の水分と微生物よび微生物による放射線吸収は無い)よりも
実験途上(特に光合成細菌が活発化した時)の放射線量の方が高いことことが確認でき、
つまり、半減期崩壊による放射線量よりも高い放射線量が測定された、ということである。
私はこの現象を、仮説「放射能崩壊加速説」と言ってきたが、このメカニズムは謎である。
しかし「謎」ではあるが、現象は再現しているものなので、すでに科学の範疇に入ってきている。
今後、多くの研究する方々の追試などによって、メカニズムの解明を期待したい。
(3) EMバッシングの「主要な根拠が崩れた」
土壌微生物の働きにより、「光合成細菌は放射線は吸収」すること「放射能は減量」できることが実証でき、
EMバッシングの主な根拠は崩れたことになる。
「光合成細菌は放射線を吸収できるはずがない」
-> 全くの誤りである! 実証できました!
「微生物ごときに射能の減量などできるはずがない」
-> 全くの誤りである! 実証できました!
「科学的に証明されていない」
-> 再現性ある現象は科学たりえるものである!
科学の進歩は再現性の解明とともにある(科学の歴史)
● 放射能低減実験の動機
・EMによる放射能の低減事例を行政も研究者も認めないだけでなく、低減事例が出るほどにEMパッシングが強まり、
「トンデモ科学」としてネット上に流れてはじめるなど、憤りを覚えた。
・EMと付き合って20年、自分でも放射能の低減を実感したい、実験してデータを公表したい、という想いから、
汚染土壌を手にしたのは2013年2月のことであった。
・はじめの実験方法は「底面だけの測定」であった、
すでに鉛ブロックを所持していたので、底面で測定器を囲めば空間線量の変動は少なく抑えられる
という単純発想からだったが、2週間データを取ってみて「こんな方法では何も導き出せない」ことを悟り、
底面と表面の両方を同時に測定する方法を開始した(実験そのⅠのはじまり)。
普通なら土壌表面を測定するものだが、底面をも測定したことで、実に不思議な現象を掴むことができ
その疑問に取り組むことで色んなことが解明できた。
「高橋GO式放射能低減実験法」とでも名付けようゾ
● この実験によって未知の世界へと引きずり込まれた
・最初の関門は、土壌表面とプランター底面の放射線の変化が大きく異なることだった、「なしてそうなるのか?」
・光合成細菌のメカニズムは既にほとんどが解明されていたが、始めてのことなので難解だった。
光化学反応 > 光子エネルギー > 物質との相互作用 > 吸収スペクトル > 光合成の進化 > 地球の誕生と進化・・・
それにしても専門機関を訪ねるまでもなく、ネット上にはあらゆる科学情報が存在するものだと改めて感動した。
・実験そのⅠでは「放射線吸収説」は実証できたが、「放射能崩壊加速説」は現象の確認だけの仮説程度であった。
・私の大学の卒研テーマは「電波吸収材の研究(マイクロ波)」だったが、実験の考察などを議論するとき、
助手先生に「高橋君は1の現象から10を語る、○○君は10の現象から1を語る」と言われたことを思い出す。
この実験でも「いまだに1から10を導き出す癖」が抜けてないことから、私は研究者や科学者の能力は無いと思う。
しかし、この欠点は、逆に、想像力・創造力・構想力・夢みる力の邪魔はしない、ってことだ、
今回の発案諸説や考察は、まさに想像力が発端であり、まことに危なっかしい論理だてではあるけれど、
恥ずかしさは驚くほど微塵もない、趣味の世界はこれでいいのだ。
● 比嘉先生の理解できなかった言葉
・「重力波」「磁気共鳴波動」「結界」「けがれ地いやしろ地」「EMセラミックス」などの説明は、まりにも神がかり的で
いつ聞いても全然理解できないできた。
・しかしこの放射線低減実験によって、先生の言葉の「しっぽ」がおぼろげに見えてきたように思える。
・「波動」の正体を想像してみる。
光合成細菌は精密な電子回路である。光子は粒子性もあるが本質は波長のある電磁波である、
光子エネルギーによって電子が動き回ると、必ずや高調波(電磁波、単に波動)を出すものである、
その高調波はLH1やRCの構造とサイズからX線~放射線帯
であろうから、いくら遮蔽しても透過して伝搬する。
波動(電磁波)を効率よく受信するためには共鳴(電気通信でいうインピーダンスマッチング、共振)することだが、
同じ電子回路構造をもつ光合成細菌どうしなら、同じ波動の伝搬エネルギーを効率よく受け取ることができる。
一般に磁気を帯びていない物質がストレスを与えることにより磁気を帯びることがあるが、光合成細菌を
増やした粘土を高温で焼いたEMセラミックスは電磁波(波動)を発するものと考えられる、
この波動は他の物質や光合成細菌などに何らかな影響を与える、これが結界の正体ではなかろうか。
● 農業のやり方についての考えが変わるかも(「放射線吸収説」「放射能崩壊加速説」からの雑感)
農業では肥料を鋤きこみ土性を改良するために耕起するものだが、放射能汚染地帯の耕起に問題提起ができそうだ。
・せっかく土壌表面に光合成細菌層が形成され、汚染土から発する放射線を吸収してくれていたのに、耕起することで吸収が
できなくなる。私の実験では土壌を撹拌すると、表面放射線はほぼ元の状態の戻ってしまうのだから、もったいない話だ。
モグラやミミズたちにとっては放射線が低減するから気持ちがいい、とは言えるけど、モグラを元気づけてどうする・・・。
・雑草対策や保温保湿としてビニールマルチをすることも多いが、黒色マルチだと太陽光が当たらないので光合成細菌は
あまり増えない、つまり放射線は低減しないのだ。高濃度の汚染地域での作物の管理・収穫時での直接被ばくが問題となる、
子どもの農業体験や妊婦や若い女性の農作業にはチト考え直したい、宅地が隣接しているものなら、空間線量が高いため
自宅にいても睡眠していても常時被ばくする。
・だとすると、不耕起と刈り草マルチは最大の放射能汚染対策となる、どちらも経済性のメリットがある、労力も大幅に
軽減できるなど不耕起・刈り草のメリットは数えたらきりがないが、放射能対策の無料の特効薬にもなるのだ。
根菜物の収穫後の土は何とかなりそうだが、規模の大きな農業では元肥はどうするのか、など真剣に考えたいものだ。
・私のプランター実験ですら、実験そのⅡでは草との共生が全く無い厳しすぎる微生物叢でさえ、40%もの放射線の減量が
簡単に達成できるのだから、野菜と共生したらもっと多くが軽減できるはずだ。
・東北の冬期期間は長い、秋の収穫が終わると農業に熱心な方は耕起して秋仕舞とするが、ちょっと待って!
せっかく形成された光合成細菌層だ、半端な量ではない光合成細菌である、もったいない、雪の下だって光合成細菌は
働けるのだから、冬場の放射能低減に寄与してもらえるんだぞ。
私のプランターの貧弱な微生物叢での実験でさえ、たった100日の実験期間で半減期崩壊期間500日分相当の低減を実現
できた、5分の1の短縮だ、冬場の実農地でもこの位はいけるんではないだろうか、秋仕舞は耕起しない、ってことだ。
・散布するEM活性液にもヒントがでそうである、糖蜜の甘さが少し残る程度の発酵進度で散布するのはどうだろうか?
土中の酵母菌が喜んで増えるし、直後の放射線量は急激に低下するはずだ。酵母菌を長く維持させるためには
米ぬかがいいのではないかな、規模の大きな農家なら必ずしも発酵ボカシにする手間が省ける。
土壌微生物の働きにより放射線吸収説や放射能崩壊加速説は未熟ではあるが、現象は確かなものである。
これを発想の起点とすることで、環境分野や農業分野や生活空間分野などに、新たな可能性が開けてくる
ものと想像するし、創造していただきたいものである。
(1) 「光合成細菌は放射線を吸収する」ことが実証された
この放射線吸収説は、次の現象により正しいものと判断できる。
① 土壌表面に光合成細菌層が形成されている
② 土壌表面と底面の放射線量の変化が、土壌表面は明確に低減しているのに底面は低減しないことから、
表面に形成した光合成細菌層が放射線を吸収しているもの思われる。
③ 実験最終段階で土壌を撹拌して測定したところ、底面の放射線量は低下し、表面は上昇した。
この現象は、表面に密集した光合成細菌が土壌全体に分散したことによるものである。
④ 土壌表面の放射線線量は、微生物資材の種類と投入の仕方で変化するだけでなく、
放射線量の低減/上昇を資材投入によってコントールできること。
⑤ 以上は、実験そのⅠで確認でき、実験そのⅡでも再現したものである、偶然の現象ではない。
(2) 「土壌微生物の働きにより放射能そのものが低減できる」ことが実証された
① 実験開始時および実験終了時の放射線測定値から、放射線が減少していることが明白になった。
明白であると判断できる要因として
・実験開始および実験終了の土壌は、加熱殺菌処理した著後なので、土壌の水分および微生物による
放射線の吸収はあり得ないこと
・放射能半減期崩壊量は補正されていること
・空間線量も補正されていること
・データは平均処理していること(実験その1では連続20件、そのⅡでは連続180件以上)
② 放射線量の減少は、放射能そのものの減量を意味する
③ 放射能が減量するメカニズムは謎だが、次の現象から「放射能崩壊加速説」という仮説をたてた。
(現象)
・実験終了時の底面の放射線量(土壌の水分と微生物よび微生物による放射線吸収は無い)よりも
実験途上(特に光合成細菌が活発化した時)の放射線量の方が高いことことが確認でき、
つまり、半減期崩壊による放射線量よりも高い放射線量が測定された、ということである。
私はこの現象を、仮説「放射能崩壊加速説」と言ってきたが、このメカニズムは謎である。
しかし「謎」ではあるが、現象は再現しているものなので、すでに科学の範疇に入ってきている。
今後、多くの研究する方々の追試などによって、メカニズムの解明を期待したい。
(3) EMバッシングの「主要な根拠が崩れた」
土壌微生物の働きにより、「光合成細菌は放射線は吸収」すること「放射能は減量」できることが実証でき、
EMバッシングの主な根拠は崩れたことになる。
「光合成細菌は放射線を吸収できるはずがない」
-> 全くの誤りである! 実証できました!
「微生物ごときに射能の減量などできるはずがない」
-> 全くの誤りである! 実証できました!
「科学的に証明されていない」
-> 再現性ある現象は科学たりえるものである!
科学の進歩は再現性の解明とともにある(科学の歴史)
● 放射能低減実験の動機
・EMによる放射能の低減事例を行政も研究者も認めないだけでなく、低減事例が出るほどにEMパッシングが強まり、
「トンデモ科学」としてネット上に流れてはじめるなど、憤りを覚えた。
・EMと付き合って20年、自分でも放射能の低減を実感したい、実験してデータを公表したい、という想いから、
汚染土壌を手にしたのは2013年2月のことであった。
・はじめの実験方法は「底面だけの測定」であった、
すでに鉛ブロックを所持していたので、底面で測定器を囲めば空間線量の変動は少なく抑えられる
という単純発想からだったが、2週間データを取ってみて「こんな方法では何も導き出せない」ことを悟り、
底面と表面の両方を同時に測定する方法を開始した(実験そのⅠのはじまり)。
普通なら土壌表面を測定するものだが、底面をも測定したことで、実に不思議な現象を掴むことができ
その疑問に取り組むことで色んなことが解明できた。
「高橋GO式放射能低減実験法」とでも名付けようゾ
● この実験によって未知の世界へと引きずり込まれた
・最初の関門は、土壌表面とプランター底面の放射線の変化が大きく異なることだった、「なしてそうなるのか?」
・光合成細菌のメカニズムは既にほとんどが解明されていたが、始めてのことなので難解だった。
光化学反応 > 光子エネルギー > 物質との相互作用 > 吸収スペクトル > 光合成の進化 > 地球の誕生と進化・・・
それにしても専門機関を訪ねるまでもなく、ネット上にはあらゆる科学情報が存在するものだと改めて感動した。
・実験そのⅠでは「放射線吸収説」は実証できたが、「放射能崩壊加速説」は現象の確認だけの仮説程度であった。
・私の大学の卒研テーマは「電波吸収材の研究(マイクロ波)」だったが、実験の考察などを議論するとき、
助手先生に「高橋君は1の現象から10を語る、○○君は10の現象から1を語る」と言われたことを思い出す。
この実験でも「いまだに1から10を導き出す癖」が抜けてないことから、私は研究者や科学者の能力は無いと思う。
しかし、この欠点は、逆に、想像力・創造力・構想力・夢みる力の邪魔はしない、ってことだ、
今回の発案諸説や考察は、まさに想像力が発端であり、まことに危なっかしい論理だてではあるけれど、
恥ずかしさは驚くほど微塵もない、趣味の世界はこれでいいのだ。
● 比嘉先生の理解できなかった言葉
・「重力波」「磁気共鳴波動」「結界」「けがれ地いやしろ地」「EMセラミックス」などの説明は、まりにも神がかり的で
いつ聞いても全然理解できないできた。
・しかしこの放射線低減実験によって、先生の言葉の「しっぽ」がおぼろげに見えてきたように思える。
・「波動」の正体を想像してみる。
光合成細菌は精密な電子回路である。光子は粒子性もあるが本質は波長のある電磁波である、
光子エネルギーによって電子が動き回ると、必ずや高調波(電磁波、単に波動)を出すものである、
その高調波はLH1やRCの構造とサイズからX線~放射線帯
であろうから、いくら遮蔽しても透過して伝搬する。
波動(電磁波)を効率よく受信するためには共鳴(電気通信でいうインピーダンスマッチング、共振)することだが、
同じ電子回路構造をもつ光合成細菌どうしなら、同じ波動の伝搬エネルギーを効率よく受け取ることができる。
一般に磁気を帯びていない物質がストレスを与えることにより磁気を帯びることがあるが、光合成細菌を
増やした粘土を高温で焼いたEMセラミックスは電磁波(波動)を発するものと考えられる、
この波動は他の物質や光合成細菌などに何らかな影響を与える、これが結界の正体ではなかろうか。
● 農業のやり方についての考えが変わるかも(「放射線吸収説」「放射能崩壊加速説」からの雑感)
農業では肥料を鋤きこみ土性を改良するために耕起するものだが、放射能汚染地帯の耕起に問題提起ができそうだ。
・せっかく土壌表面に光合成細菌層が形成され、汚染土から発する放射線を吸収してくれていたのに、耕起することで吸収が
できなくなる。私の実験では土壌を撹拌すると、表面放射線はほぼ元の状態の戻ってしまうのだから、もったいない話だ。
モグラやミミズたちにとっては放射線が低減するから気持ちがいい、とは言えるけど、モグラを元気づけてどうする・・・。
・雑草対策や保温保湿としてビニールマルチをすることも多いが、黒色マルチだと太陽光が当たらないので光合成細菌は
あまり増えない、つまり放射線は低減しないのだ。高濃度の汚染地域での作物の管理・収穫時での直接被ばくが問題となる、
子どもの農業体験や妊婦や若い女性の農作業にはチト考え直したい、宅地が隣接しているものなら、空間線量が高いため
自宅にいても睡眠していても常時被ばくする。
・だとすると、不耕起と刈り草マルチは最大の放射能汚染対策となる、どちらも経済性のメリットがある、労力も大幅に
軽減できるなど不耕起・刈り草のメリットは数えたらきりがないが、放射能対策の無料の特効薬にもなるのだ。
根菜物の収穫後の土は何とかなりそうだが、規模の大きな農業では元肥はどうするのか、など真剣に考えたいものだ。
・私のプランター実験ですら、実験そのⅡでは草との共生が全く無い厳しすぎる微生物叢でさえ、40%もの放射線の減量が
簡単に達成できるのだから、野菜と共生したらもっと多くが軽減できるはずだ。
・東北の冬期期間は長い、秋の収穫が終わると農業に熱心な方は耕起して秋仕舞とするが、ちょっと待って!
せっかく形成された光合成細菌層だ、半端な量ではない光合成細菌である、もったいない、雪の下だって光合成細菌は
働けるのだから、冬場の放射能低減に寄与してもらえるんだぞ。
私のプランターの貧弱な微生物叢での実験でさえ、たった100日の実験期間で半減期崩壊期間500日分相当の低減を実現
できた、5分の1の短縮だ、冬場の実農地でもこの位はいけるんではないだろうか、秋仕舞は耕起しない、ってことだ。
・散布するEM活性液にもヒントがでそうである、糖蜜の甘さが少し残る程度の発酵進度で散布するのはどうだろうか?
土中の酵母菌が喜んで増えるし、直後の放射線量は急激に低下するはずだ。酵母菌を長く維持させるためには
米ぬかがいいのではないかな、規模の大きな農家なら必ずしも発酵ボカシにする手間が省ける。
土壌微生物の働きにより放射線吸収説や放射能崩壊加速説は未熟ではあるが、現象は確かなものである。
これを発想の起点とすることで、環境分野や農業分野や生活空間分野などに、新たな可能性が開けてくる
ものと想像するし、創造していただきたいものである。