微生物群による放射能低減事例の概観(2016年末)+追記(2017年末)
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はじめに
2011年3月のフクシマ放射能汚染拡散事故すでに6年も経った。
この間、EM(有用微生物群)を自主的に散布し続けてきた宅地周辺や農地では、
放射能汚染が明らかに低減しているという事例が多く集まってきた。
例えば、農産物では、
・野菜に含まれる放射能がND(検出限界値以下)となっている
・稲作でも、放射能が含まれやすい玄米でもに安全基準値の1/10程度またはNDにまで下がり、
白米に至ってはNDである。
しかも収量も震災前よりも慣行農法よりもUPし、食味値も最高領域になっている。
果樹においても、特産品の桃では震災直後2011年からNDである
畜産においても、
・牧草地の放射能濃度が大きく低下し、
・その牧草を与えた乳牛による牛乳には徐々に安全基準(50Bq/kg)の1/10程度かそれ以下にまで下がっている。
また、住宅地でも、EMを散布している場所では何もしないない場所に比べて放射線量が極端に低くなっている。
以下、1.放射能低減の具体的な事例(福島からの報告)と、私が行った 2.放射能低減実験の要点を整理したものである。
1.放射能低減の具体的な事例
これらは数年間にわたる放射能低減実証の代表的な事例報告が「甦れ!食と健康と地球環境」に載っている。
特筆すべきことは、
・放射能汚染対策(放射線量の低下、農産品への放射能移行の抑制、土壌の放射能濃度の減少)が実証されていること
・EMを使い続けることによって
・収量が事故以前の慣行農法よりもEMの方が増加していること
・美味しいとされる指標である食味値も増加していること
もちろん政府行政が指導する「カリ肥料」などの化学肥料は一切使用していない。
詳しくは本文を見ていただくこととし、以下図表などの要点のみ紹介する。
以下【第115回の報告】
● 自主的な放射能汚染低減化の取組み
・EM研究機構がEM活用の立ち上げを直接支援
・NPO法人地球環境共生ネットワークが住民・市民へ機材の貸し出し資材の無償提供をおこなっている
・放射能低減の感触を掴んだ農家は自主的にEMを活用し続けている
・主な参加グループは50団体ほどだが、関心ある近隣住民にはEM活性液を無償で提供し活用指導もしている
(1) 水田におけるEMの成果------------------------------------------------------------
・水田は放射能の含んだ上流からの農業用水を使用している関係上、土壌の放射能濃度の低下はほとんど見られない。
それにもかかわらず、徹底したEM施用続けることによって玄米への放射能は限りなくNDに近づいている。
①馬場研究会
・2012年のEM実証試験(本文参照)
・慣行栽培の対象区の玄米 80Bq/kgに対し
・EM区(活性液を流し込んだだけ)20Bq/kg
・徹底したEM施用によって玄米への放射能が年々減少している
2014年 25.3Bq/kg ⇒ 2015年 22.1Bq/kg ⇒ 2016年 8.3Bq/kg
②龍澤牧場
・白米はNDに達している ↓
・究極のEM技術として、土壌深くにEM活性液+EMセラミックス+燻炭を埋設している
③EMの微笑み
・玄米でもNDに達している ↓
④NPO法人EMエコ郡山
・事故前からEMを使い続けてきたことで、事故年の2011年でも玄米がNDであった。
・土壌の放射能濃度も減少している ↓
次は【第116回の報告】にある野菜栽培、果樹栽培、沼の浄化の事例である。
(2) 野菜における事例------------------------------------------------------------
畑作は米作と違って河川からの流入はないぶん、EMによる土壌の放射能低減は顕著に表れやすい。
①EM柴田農園
・栃木県北部も放射線量は高いが、EMを使い続けていることで年々大幅に下がっている
・そして取れた野菜はND(検出限界値3~5Bq/kg)であるという
②EM石井農園
・EMオーガアグリシステムのメンバーであり、震災前からEMを活用している
・このため2011年7月で土壌2,476Bq/kgでありながらキュウリにはNDであり、それ以降もNDが続いている
(3) 果樹における事例------------------------------------------------------------
①EMオーガアグリシステム
・ここも震災前からEM堆肥を使用しつづけてきた
・福島は桃の産地だが、事故直後からいずれの品種でもNDが続いている
(4) 環境浄化活動の成果------------------------------------------------------------
①エコクラブだて・栗野自治会
・長沼は高線量の山間部からの流入する農業灌漑用ため池であり、いったん放射能が蓄積するとほとんど流出しない
それにもかかわらずEMを入れ続けることで半減期を大幅に下回る放射能の低減が見受けられる
(5) 考察 ------------------------------------------------------------
(a) EMによる放射能汚染対策
① EMは適時に継続的に使い続けることによって、効果は年々高まっている
② 放射能の低減とは、放射線量の低下、植物への放射能移行の抑制、或いは放射性物質そのものの
減量(=消滅)のことであり、これらは全く別のメカニズムによって起こっている
③ 震災前との比較や慣行農法との比較では、EMによって収量はUPし食味もUPしている
④ 実践者は、近隣の住民や農家の立ち上げ時にはEMを無償で提供し、ノウハウも提供し指導までも行っている
⑤ 農産物は、安全で安心でき、品質も食味も良く、農業の産業多次元化(生産と系統出荷・加工付加価値化・
小売りやネット通販・消費者との交流や癒しの場の機会の提供など)に繋がりはじめている
(b) 国や行政が指導する放射能汚染対策
①(土壌の最も肥沃である)表土を剥ぎ取り、空き地に積み重ねてる(その場所の放射線量は強烈に高く危険である)
② この表土剥ぎ取り政策には莫大な国家予算が投入されている
③ 表土剥ぎ取り後も、農地への隣地からの流水や山間地から放射能を含む灌漑水の流入が続くので
放射能は次第に蓄積し限りなく蓄積して、汚染は数十年も続いていくだろう
④ 土壌に含まれる放射性セシウムの農産物へ移行を少なくするためにカリウム肥料の投入(=有機農業の放棄)
を指導していること
(カリウムの多用は野菜の品種にもよるが成長を阻害することが分かっている)
⑤ 安全と安心を目指すはずの農業に逆行し、汚染地域の農業の再生はいつまでも不安は払拭できない
⑥ 多くの住民は、家庭菜園で作る多種多様な農作物を家族全員で自給することになるが、
放射能が含まれる食事の毎日の摂取によって放射能が体内に蓄積され、内部被ばくによる健康障害の
可能性が高まっていく。
(詳しくは私の調査「国民に知られたくない内部被ばくの真実/細胞損傷リスクを試算」をどうぞ)
(c) EMだけが生き残った
事故直後には、さまざまな汚染対策が大学や民間企業などから提案されてきたが、
汚染地域の現場で具体的な低減成果が出ているのはEMだけである。
「科学」とは再現性がある現象でなければならないものなので、上記の各所からの放射能低減の報告は既に「科学たりうる」ものだが、
農業最前線の現場での実践成功事例だけで「科学性」を納得させるのは少し弱い面もあることから、私は放射能低減実験を行うことにした。
2.放射能低減の実験と調査研究
私は2013年夏から約3か月間、盛岡の自宅でプランターによる放射能低減実験を行った。
その実験方法は至ってシンプルである。
・プランターに放射能汚染土壌と有機肥料などのEM微生物資材混和して植物を育ていくこと
・そのプランターには雨水が入らないようにミニハウスの中に置いた ↓
・実験の途中から土壌微生物叢をより豊かにするために植物(ヒメイワダレ草)を植えた
・EM活性液等の希釈液はほぼ毎日のように散布したが、プランター底から溢れない程度とし、
少し溢れていても受け皿に溜まるので、その液体を翌朝土壌表面に戻してから測定した。
・また放射線量は水分でも僅かに減衰するので、土壌水分を飽和状態になるよう心がけた
・実験の期間は 2013年 6/26~9/18の85日間で、毎日測定した
・実験後半は土壌を乾燥して微生物の働きを極限に弱めての実験でり、
・そして最後の仕上げは土壌を加熱殺菌してプランターに戻し、表面と底面の放射線量を測定して、
これを基準値として変化比率を求めた。
・測定データの連続20個は平均し、て空間線量を補正(減算)し、半減期崩壊量も補正(加算)した(↓右図)
この補正によって、グラフには「微生物の働きのみによる線量変化が浮き彫り」になる。
・なお、放射線量の変化を分析しやすいようデータに移動平均処理フィルターをかけた。
移動平均の巾は直近の7日間とし、重み係数は3種類用意した。
左図(0,0,0,0,0,0,1)は重み係数なしの生データである(変動が激しく流れが捉え難い)
中図(1,2,4,8,16,32,64)は重み係数を過去になるほど軽くした(流れと変化が共に分かる)
左図(1,1,1,1,1,1,1)は7日間の単純移動平均である(毎日の変動が抑えられ、
微生物のゆったりとした働きによる変化が見られる)
なおこの実験の最大の特長は、プランター表面と底面の2カ所を測定したことである。このことにより、
表面と底面の放射線量の変化の違いから、微生物叢と土壌放射線の関係から考察し易くなった。
2.1 実験で見えたこと(その1)「微生物の何らかの働きで放射線量は変化する」
実験では微生物群の働きを活性化するためのEMなどの液肥を適時に散布しているが、
表面の放射線量と底面とでは変化の違いが一目瞭然である。
土壌の中でいったい何が起こっているのだろうか?
・微生物が放射線量に全く関与しないとするならば、表面と底面の変化は概ね並行になるであろう
・放射性セシウムが次第に底面方向に沈下したのなら、低下と上昇の繰り返しが説明できない
・水分密度の変動については、実験前半は土壌水分はほぼ飽和状態を保っている。
ということで、この変化の違いは表層部と底層部の微生物叢の変化の違いと考えることができる。
従って「放射能または放射線に微生物が何らかの影響を与えている」ということである。
2.2 実験で見えたこと(その2)「光合成細菌は放射線を吸収する」
実験をはじめると、次第に表面と底面の放射線量の変化の違い顕著に現れはじめた。
「なぜそうなるのか?」の疑問が湧いたが、徐々にその理由が見えてきた。
そのことを上図「資材投入による放射線量の変化」の表面放射線量(青線)に絞って説明する。
[30日目頃まで] 表面放射線量は順調に低下していった。底面の変化をとの差異が顕著になった
[31日頃から] 放射線量の低下が止まり、逆に上昇しはじめた。何が起こったのか?
この頃には表面の低下は光合成細菌が放射線を吸収しているのではないかと想像はしていた。
そこで光合成細菌の増殖促進の資材をいろいろと試してみた、アミノ酸・海藻エキスなど、
更にEM以外の光合成細菌も使ってみたが、しかし低下は起きなかった。
[47日目] ひょっとして二酸化炭素Co2不足ではなかろうかと考え、麹由来の甘酒液を散布した。
すると翌日から急激に表面線量が低下し始めた。やっぱしコレだったのか!
つまり光合成とは「光化学反応」と「糖合成反応」のことだが、糖合成には
Co2のC(炭素)が必要なのであって、麹甘酒には酵母菌がたくさん含まれているのだ。
[51日目] しばらくすると、また放射線量の低下が止まり、反転上昇した。
[54日目] 甘酒は飲んでしまったので(^^; 急きょイースト菌で酵母発酵液を散布したら、
放射線量は勢いよく下がって行った。やっぱし光合成細菌群は炭酸ガス欠だったのだ
[60日目~] そろそろ線量低下追究は中止し、実験後半に予定していた土壌の
乾燥実験を開始した。以降は一切の水分や資材の投入はストップした。
当然のことながら表面放射線量はグングン上昇していった(=線量低下が弱まった)。
光合成細菌の活動が弱まったのである。
[75日目頃] ヒメイワダレ草が空気中の水分を吸収するので根元からカットした。
カットした草は捨てずに土壌表面の測定器脇に置いたが、草による線量増加はなかった。
以後枯草も一緒に線量を測定しつづけた。
[85日目] ぼちぼち低減実験は終了である。
実験最後は土壌をフライパンで加熱乾燥し、それをプランターに戻して表面と底面の
放射線を測定し、その値を基準値として低減率を求めグラフ化した。
さて、この実験の考察だが、
・光合成細菌は太陽エネルギーの到来する土壌表面に集まって増殖する。
・実験終了時のプランター壁面には光合成細菌が赤くべったりと付着していた。
太陽の当たるプランターの壁面内側にも光子エネルギーや熱が届いているようだ
(なお、プランター内部の底面や背面側には光合成細菌は全く見られなかった)
・決定的なことは、底面の線量低下は表面の低下より遥かに少ないことである。
以上の結果から、土壌から表面方向に発する放射線量の低下は、
「光合成細菌が放射線を吸収」しているものと考えることができる。
いや、そんなことはない!とまだ疑念が払拭できない人には、以下補足説明する。
・光合成細菌は太陽光(可視光線)「だけしか」吸収できない?
⇒ 一般的の吸収スペクトルの特定は測定光源を太陽光に絞ったものである事。
・γ線は透過力が高いので細菌を透過するだけである?
⇒ バクテリオクルルフィルの死んだ状態には光子エネルギーは利用できないだけの事。
・γ線は細菌を殺傷する力があるので利用など考えにくい?
⇒ 一般の細菌が単独なら死滅または増殖はしにくいだろう、
しかし光合成細菌は地球誕生直後の放射線の強い環境で誕生したので耐性はある、
また光合成細菌と共生している酵母や乳酸菌などの細菌類は簡単には死滅しない。
現在では光合成細菌の研究は進んでおり、光合成メカニズムがほぼ完全に解明されている。↓
・光合成細菌はγ放射線エネルギーを吸収利用できる!
・光子エネルギーは可視光線より数万倍も高い!
(画像のみ他サイト紅色バクテリアの光合成 より引用)
(二酸化炭素が少ないと糖合成はできず、光化学反応は滞ることが理解できよう)
詳しくは私の別記事放射能低減の実験報告をご覧ください。
2.3 実験で見えたこと(その3)「放射能の崩壊が加速している様子」
(1) 私の実験
次は底辺の放射線量の変化に注目したい。いったいこの変化はなんだろうか?
放射線量の変動でもなければ土壌水分の変化でもなく、また放射能物質が上下に移動を
繰り返しているはずもない。
そこで表面の変化と底面の変化を注意深く観察してみると、互いの変化に強い相関が
あることが分かった。
つまり、表面放射線量が下がると翌日頃には底面放射線量が上昇しているのである。
表面放射線量が下がるのは光合成細菌が酵母などの微生物によって活発化したものだが、
このとき底面放射線が上昇したということは放射能の崩壊が半減期崩壊よりも早まった、
ということではないだろうか(放射能崩壊加速説)。
詳しくは私の別記事微生物は放射能を低減する(4/4)■放射線崩壊加速説を覗いていただきたい。
また同じような内容だが、本サイトの放射能低減の実験報告をもどうぞ。
なお一連の実験報告は第3回の環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」で
発表の機会があった『甦れ!食と健康と地球環境第90回』
(2) EM研究機構による閉鎖環境下での実験
EM研究機構では2013年12月から2015年11月の2年間にわたって野外ではなく閉鎖環境で
放射性Csの低減試験を行った結果
・EM処理区では無処理区と比較してCs134とCs137に比べて有意に減少した
(半減期崩壊量よりも多い)
・その減少率はEMの添加濃度に比例して増加する
ということが『甦れ!食と健康と地球環境第103回に紹介されているのでぜひ覗かれたい。
2.4 「植物への放射能移行抑制についての調査」
私はこのことに関する実験は行っていないが、
すでに上記「1-1 放射能低減の具体的な事例」では、土壌放射能濃度が高いにも関わらず
稲作や野菜や果樹の農産物への放射能の移行が抑制されていることが明らかになっている。
なぜ放射能の農産物への移行が抑制されるのか?
・EM研究機構では、豊かな微生物相の土壌では「水溶性態Cs」や「イオン交換態Cs」
の割合が減少する、と説明している。
しかし、植物は根から根酸を分泌して鉱物に結合したミネラル類をイオン化して取り込むことから、
この非イオン化説には私はちっともピンとこない^^;
・CsはカリKと化学性は似ているので植物の根の細胞壁のカリウムチャネルから入り込むので、
国はカリウム肥料を散布することでCsの吸収は抑制されると推奨している。
しかしこの方法だと有機農業から外れるばかりか、ストロンチウムStの吸収は防げない
ネットを調べてみると、微生物がCsを取り込んで細胞内に蓄積している情報が見つかった。
その一つが下図の酵母がウランを細胞内に取り込みリン酸と結合しているようすである。
つまり、微生物叢が豊かな土壌では、微生物がカリウムチャネルから放射性セシウムと取り込み、
ストロンチウムはカルシウムチャネルから細胞内に取り込なれる、という生体の仕組みである、
このメカニズムが放射能の植物への吸収が抑制されている、ということである。
参考までに、私の記事微生物は放射能を低減する(3/4)■農産物への放射能移行抑制もどうぞ。
おわりに
以上のことから、微生物の働きで放射能汚染が軽減できる、ということがほぼ分かった。
① 光合成細菌は放射線をも吸吸利用して光合成をおこなう。
光合成細菌は、太陽光ばかりでなく光子エネルギーとしてのγ放射線も吸収利用する。
γ線の光子エネルギーは可視光線の数十万倍である。
② 植物への放射能の移行は、微生物が細胞内に取り込むことによって抑制される。
③ 微生物の働きにより、放射能そのものが低減する(放射能崩壊加速説)
①と②のメカニズムはすでの多くの研究などから判っているが、③のメカニズムは謎に包まれたままである。
この③のメカニズムについて、実験しながら量子物理学のβ崩壊について調べてみると、
・放射能半減期崩壊は「弱い力」ウイークボソンが係わっており、「確率的」に引き起こされるという。
・また、如何なる温度・圧力・電磁波・化学物質でも崩壊は早まらない、とされている。
(2017年春追記)β崩壊は確率的に起こるとするなら、「引き起される物理的な引き金は何か?」、このことは量子力学の何処にも説明されていないのは不思議である。
確率にだって因果関係は必ずあるものだ、サイコロを振ったら「1」が出る確率は1/6だが、引き起こされる物理的要因は「サイコロを平面に振り落とす」という物理動作とタイミングであることは明瞭である。
ということで量子・素粒子物理学範疇外の科学情報を探し回った結果、ベータ崩壊のメカニズムの本質がようやく見えてきた。
(2017年末追記)見えてきたと言っても、どこを探しても明確なメイアニズムを断言している情報はない。すでにこのメカニズムを探索しはじめてから3年以上も経ってしまったので、ところどころに推測を交えてまとめていこうと思っているので、2018年1月から順次UPしていこうと準備しているところである。
2011年3月のフクシマ放射能汚染拡散事故すでに6年も経った。
この間、EM(有用微生物群)を自主的に散布し続けてきた宅地周辺や農地では、
放射能汚染が明らかに低減しているという事例が多く集まってきた。
例えば、農産物では、
・野菜に含まれる放射能がND(検出限界値以下)となっている
・稲作でも、放射能が含まれやすい玄米でもに安全基準値の1/10程度またはNDにまで下がり、
白米に至ってはNDである。
しかも収量も震災前よりも慣行農法よりもUPし、食味値も最高領域になっている。
果樹においても、特産品の桃では震災直後2011年からNDである
畜産においても、
・牧草地の放射能濃度が大きく低下し、
・その牧草を与えた乳牛による牛乳には徐々に安全基準(50Bq/kg)の1/10程度かそれ以下にまで下がっている。
また、住宅地でも、EMを散布している場所では何もしないない場所に比べて放射線量が極端に低くなっている。
以下、1.放射能低減の具体的な事例(福島からの報告)と、私が行った 2.放射能低減実験の要点を整理したものである。
1.放射能低減の具体的な事例
これらは数年間にわたる放射能低減実証の代表的な事例報告が「甦れ!食と健康と地球環境」に載っている。
特筆すべきことは、
・放射能汚染対策(放射線量の低下、農産品への放射能移行の抑制、土壌の放射能濃度の減少)が実証されていること
・EMを使い続けることによって
・収量が事故以前の慣行農法よりもEMの方が増加していること
・美味しいとされる指標である食味値も増加していること
もちろん政府行政が指導する「カリ肥料」などの化学肥料は一切使用していない。
詳しくは本文を見ていただくこととし、以下図表などの要点のみ紹介する。
以下【第115回の報告】
● 自主的な放射能汚染低減化の取組み
・EM研究機構がEM活用の立ち上げを直接支援
・NPO法人地球環境共生ネットワークが住民・市民へ機材の貸し出し資材の無償提供をおこなっている
・放射能低減の感触を掴んだ農家は自主的にEMを活用し続けている
・主な参加グループは50団体ほどだが、関心ある近隣住民にはEM活性液を無償で提供し活用指導もしている
(1) 水田におけるEMの成果------------------------------------------------------------
・水田は放射能の含んだ上流からの農業用水を使用している関係上、土壌の放射能濃度の低下はほとんど見られない。
それにもかかわらず、徹底したEM施用続けることによって玄米への放射能は限りなくNDに近づいている。
①馬場研究会
・2012年のEM実証試験(本文参照)
・慣行栽培の対象区の玄米 80Bq/kgに対し
・EM区(活性液を流し込んだだけ)20Bq/kg
・徹底したEM施用によって玄米への放射能が年々減少している
2014年 25.3Bq/kg ⇒ 2015年 22.1Bq/kg ⇒ 2016年 8.3Bq/kg
②龍澤牧場
・白米はNDに達している ↓
・究極のEM技術として、土壌深くにEM活性液+EMセラミックス+燻炭を埋設している
③EMの微笑み
・玄米でもNDに達している ↓
④NPO法人EMエコ郡山
・事故前からEMを使い続けてきたことで、事故年の2011年でも玄米がNDであった。
・土壌の放射能濃度も減少している ↓
次は【第116回の報告】にある野菜栽培、果樹栽培、沼の浄化の事例である。
(2) 野菜における事例------------------------------------------------------------
畑作は米作と違って河川からの流入はないぶん、EMによる土壌の放射能低減は顕著に表れやすい。
①EM柴田農園
・栃木県北部も放射線量は高いが、EMを使い続けていることで年々大幅に下がっている
・そして取れた野菜はND(検出限界値3~5Bq/kg)であるという
②EM石井農園
・EMオーガアグリシステムのメンバーであり、震災前からEMを活用している
・このため2011年7月で土壌2,476Bq/kgでありながらキュウリにはNDであり、それ以降もNDが続いている
(3) 果樹における事例------------------------------------------------------------
①EMオーガアグリシステム
・ここも震災前からEM堆肥を使用しつづけてきた
・福島は桃の産地だが、事故直後からいずれの品種でもNDが続いている
(4) 環境浄化活動の成果------------------------------------------------------------
①エコクラブだて・栗野自治会
・長沼は高線量の山間部からの流入する農業灌漑用ため池であり、いったん放射能が蓄積するとほとんど流出しない
それにもかかわらずEMを入れ続けることで半減期を大幅に下回る放射能の低減が見受けられる
(5) 考察 ------------------------------------------------------------
(a) EMによる放射能汚染対策
① EMは適時に継続的に使い続けることによって、効果は年々高まっている
② 放射能の低減とは、放射線量の低下、植物への放射能移行の抑制、或いは放射性物質そのものの
減量(=消滅)のことであり、これらは全く別のメカニズムによって起こっている
③ 震災前との比較や慣行農法との比較では、EMによって収量はUPし食味もUPしている
④ 実践者は、近隣の住民や農家の立ち上げ時にはEMを無償で提供し、ノウハウも提供し指導までも行っている
⑤ 農産物は、安全で安心でき、品質も食味も良く、農業の産業多次元化(生産と系統出荷・加工付加価値化・
小売りやネット通販・消費者との交流や癒しの場の機会の提供など)に繋がりはじめている
(b) 国や行政が指導する放射能汚染対策
①(土壌の最も肥沃である)表土を剥ぎ取り、空き地に積み重ねてる(その場所の放射線量は強烈に高く危険である)
② この表土剥ぎ取り政策には莫大な国家予算が投入されている
③ 表土剥ぎ取り後も、農地への隣地からの流水や山間地から放射能を含む灌漑水の流入が続くので
放射能は次第に蓄積し限りなく蓄積して、汚染は数十年も続いていくだろう
④ 土壌に含まれる放射性セシウムの農産物へ移行を少なくするためにカリウム肥料の投入(=有機農業の放棄)
を指導していること
(カリウムの多用は野菜の品種にもよるが成長を阻害することが分かっている)
⑤ 安全と安心を目指すはずの農業に逆行し、汚染地域の農業の再生はいつまでも不安は払拭できない
⑥ 多くの住民は、家庭菜園で作る多種多様な農作物を家族全員で自給することになるが、
放射能が含まれる食事の毎日の摂取によって放射能が体内に蓄積され、内部被ばくによる健康障害の
可能性が高まっていく。
(詳しくは私の調査「国民に知られたくない内部被ばくの真実/細胞損傷リスクを試算」をどうぞ)
(c) EMだけが生き残った
事故直後には、さまざまな汚染対策が大学や民間企業などから提案されてきたが、
汚染地域の現場で具体的な低減成果が出ているのはEMだけである。
「科学」とは再現性がある現象でなければならないものなので、上記の各所からの放射能低減の報告は既に「科学たりうる」ものだが、
農業最前線の現場での実践成功事例だけで「科学性」を納得させるのは少し弱い面もあることから、私は放射能低減実験を行うことにした。
2.放射能低減の実験と調査研究
私は2013年夏から約3か月間、盛岡の自宅でプランターによる放射能低減実験を行った。
その実験方法は至ってシンプルである。
・プランターに放射能汚染土壌と有機肥料などのEM微生物資材混和して植物を育ていくこと
・そのプランターには雨水が入らないようにミニハウスの中に置いた ↓
・実験の途中から土壌微生物叢をより豊かにするために植物(ヒメイワダレ草)を植えた
・EM活性液等の希釈液はほぼ毎日のように散布したが、プランター底から溢れない程度とし、
少し溢れていても受け皿に溜まるので、その液体を翌朝土壌表面に戻してから測定した。
・また放射線量は水分でも僅かに減衰するので、土壌水分を飽和状態になるよう心がけた
・実験の期間は 2013年 6/26~9/18の85日間で、毎日測定した
・実験後半は土壌を乾燥して微生物の働きを極限に弱めての実験でり、
・そして最後の仕上げは土壌を加熱殺菌してプランターに戻し、表面と底面の放射線量を測定して、
これを基準値として変化比率を求めた。
・測定データの連続20個は平均し、て空間線量を補正(減算)し、半減期崩壊量も補正(加算)した(↓右図)
この補正によって、グラフには「微生物の働きのみによる線量変化が浮き彫り」になる。
・なお、放射線量の変化を分析しやすいようデータに移動平均処理フィルターをかけた。
移動平均の巾は直近の7日間とし、重み係数は3種類用意した。
左図(0,0,0,0,0,0,1)は重み係数なしの生データである(変動が激しく流れが捉え難い)
中図(1,2,4,8,16,32,64)は重み係数を過去になるほど軽くした(流れと変化が共に分かる)
左図(1,1,1,1,1,1,1)は7日間の単純移動平均である(毎日の変動が抑えられ、
微生物のゆったりとした働きによる変化が見られる)
なおこの実験の最大の特長は、プランター表面と底面の2カ所を測定したことである。このことにより、
表面と底面の放射線量の変化の違いから、微生物叢と土壌放射線の関係から考察し易くなった。
2.1 実験で見えたこと(その1)「微生物の何らかの働きで放射線量は変化する」
実験では微生物群の働きを活性化するためのEMなどの液肥を適時に散布しているが、
表面の放射線量と底面とでは変化の違いが一目瞭然である。
土壌の中でいったい何が起こっているのだろうか?
・微生物が放射線量に全く関与しないとするならば、表面と底面の変化は概ね並行になるであろう
・放射性セシウムが次第に底面方向に沈下したのなら、低下と上昇の繰り返しが説明できない
・水分密度の変動については、実験前半は土壌水分はほぼ飽和状態を保っている。
ということで、この変化の違いは表層部と底層部の微生物叢の変化の違いと考えることができる。
従って「放射能または放射線に微生物が何らかの影響を与えている」ということである。
2.2 実験で見えたこと(その2)「光合成細菌は放射線を吸収する」
実験をはじめると、次第に表面と底面の放射線量の変化の違い顕著に現れはじめた。
「なぜそうなるのか?」の疑問が湧いたが、徐々にその理由が見えてきた。
そのことを上図「資材投入による放射線量の変化」の表面放射線量(青線)に絞って説明する。
[30日目頃まで] 表面放射線量は順調に低下していった。底面の変化をとの差異が顕著になった
[31日頃から] 放射線量の低下が止まり、逆に上昇しはじめた。何が起こったのか?
この頃には表面の低下は光合成細菌が放射線を吸収しているのではないかと想像はしていた。
そこで光合成細菌の増殖促進の資材をいろいろと試してみた、アミノ酸・海藻エキスなど、
更にEM以外の光合成細菌も使ってみたが、しかし低下は起きなかった。
[47日目] ひょっとして二酸化炭素Co2不足ではなかろうかと考え、麹由来の甘酒液を散布した。
すると翌日から急激に表面線量が低下し始めた。やっぱしコレだったのか!
つまり光合成とは「光化学反応」と「糖合成反応」のことだが、糖合成には
Co2のC(炭素)が必要なのであって、麹甘酒には酵母菌がたくさん含まれているのだ。
[51日目] しばらくすると、また放射線量の低下が止まり、反転上昇した。
[54日目] 甘酒は飲んでしまったので(^^; 急きょイースト菌で酵母発酵液を散布したら、
放射線量は勢いよく下がって行った。やっぱし光合成細菌群は炭酸ガス欠だったのだ
[60日目~] そろそろ線量低下追究は中止し、実験後半に予定していた土壌の
乾燥実験を開始した。以降は一切の水分や資材の投入はストップした。
当然のことながら表面放射線量はグングン上昇していった(=線量低下が弱まった)。
光合成細菌の活動が弱まったのである。
[75日目頃] ヒメイワダレ草が空気中の水分を吸収するので根元からカットした。
カットした草は捨てずに土壌表面の測定器脇に置いたが、草による線量増加はなかった。
以後枯草も一緒に線量を測定しつづけた。
[85日目] ぼちぼち低減実験は終了である。
実験最後は土壌をフライパンで加熱乾燥し、それをプランターに戻して表面と底面の
放射線を測定し、その値を基準値として低減率を求めグラフ化した。
さて、この実験の考察だが、
・光合成細菌は太陽エネルギーの到来する土壌表面に集まって増殖する。
・実験終了時のプランター壁面には光合成細菌が赤くべったりと付着していた。
太陽の当たるプランターの壁面内側にも光子エネルギーや熱が届いているようだ
(なお、プランター内部の底面や背面側には光合成細菌は全く見られなかった)
・決定的なことは、底面の線量低下は表面の低下より遥かに少ないことである。
以上の結果から、土壌から表面方向に発する放射線量の低下は、
「光合成細菌が放射線を吸収」しているものと考えることができる。
いや、そんなことはない!とまだ疑念が払拭できない人には、以下補足説明する。
・光合成細菌は太陽光(可視光線)「だけしか」吸収できない?
⇒ 一般的の吸収スペクトルの特定は測定光源を太陽光に絞ったものである事。
・γ線は透過力が高いので細菌を透過するだけである?
⇒ バクテリオクルルフィルの死んだ状態には光子エネルギーは利用できないだけの事。
・γ線は細菌を殺傷する力があるので利用など考えにくい?
⇒ 一般の細菌が単独なら死滅または増殖はしにくいだろう、
しかし光合成細菌は地球誕生直後の放射線の強い環境で誕生したので耐性はある、
また光合成細菌と共生している酵母や乳酸菌などの細菌類は簡単には死滅しない。
現在では光合成細菌の研究は進んでおり、光合成メカニズムがほぼ完全に解明されている。↓
・光合成細菌はγ放射線エネルギーを吸収利用できる!
・光子エネルギーは可視光線より数万倍も高い!
(画像のみ他サイト紅色バクテリアの光合成 より引用)
(二酸化炭素が少ないと糖合成はできず、光化学反応は滞ることが理解できよう)
詳しくは私の別記事放射能低減の実験報告をご覧ください。
2.3 実験で見えたこと(その3)「放射能の崩壊が加速している様子」
(1) 私の実験
次は底辺の放射線量の変化に注目したい。いったいこの変化はなんだろうか?
放射線量の変動でもなければ土壌水分の変化でもなく、また放射能物質が上下に移動を
繰り返しているはずもない。
そこで表面の変化と底面の変化を注意深く観察してみると、互いの変化に強い相関が
あることが分かった。
つまり、表面放射線量が下がると翌日頃には底面放射線量が上昇しているのである。
表面放射線量が下がるのは光合成細菌が酵母などの微生物によって活発化したものだが、
このとき底面放射線が上昇したということは放射能の崩壊が半減期崩壊よりも早まった、
ということではないだろうか(放射能崩壊加速説)。
詳しくは私の別記事微生物は放射能を低減する(4/4)■放射線崩壊加速説を覗いていただきたい。
また同じような内容だが、本サイトの放射能低減の実験報告をもどうぞ。
なお一連の実験報告は第3回の環境フォーラム「うつくしまEMパラダイス」で
発表の機会があった『甦れ!食と健康と地球環境第90回』
(2) EM研究機構による閉鎖環境下での実験
EM研究機構では2013年12月から2015年11月の2年間にわたって野外ではなく閉鎖環境で
放射性Csの低減試験を行った結果
・EM処理区では無処理区と比較してCs134とCs137に比べて有意に減少した
(半減期崩壊量よりも多い)
・その減少率はEMの添加濃度に比例して増加する
ということが『甦れ!食と健康と地球環境第103回に紹介されているのでぜひ覗かれたい。
2.4 「植物への放射能移行抑制についての調査」
私はこのことに関する実験は行っていないが、
すでに上記「1-1 放射能低減の具体的な事例」では、土壌放射能濃度が高いにも関わらず
稲作や野菜や果樹の農産物への放射能の移行が抑制されていることが明らかになっている。
なぜ放射能の農産物への移行が抑制されるのか?
・EM研究機構では、豊かな微生物相の土壌では「水溶性態Cs」や「イオン交換態Cs」
の割合が減少する、と説明している。
しかし、植物は根から根酸を分泌して鉱物に結合したミネラル類をイオン化して取り込むことから、
この非イオン化説には私はちっともピンとこない^^;
・CsはカリKと化学性は似ているので植物の根の細胞壁のカリウムチャネルから入り込むので、
国はカリウム肥料を散布することでCsの吸収は抑制されると推奨している。
しかしこの方法だと有機農業から外れるばかりか、ストロンチウムStの吸収は防げない
ネットを調べてみると、微生物がCsを取り込んで細胞内に蓄積している情報が見つかった。
その一つが下図の酵母がウランを細胞内に取り込みリン酸と結合しているようすである。
つまり、微生物叢が豊かな土壌では、微生物がカリウムチャネルから放射性セシウムと取り込み、
ストロンチウムはカルシウムチャネルから細胞内に取り込なれる、という生体の仕組みである、
このメカニズムが放射能の植物への吸収が抑制されている、ということである。
参考までに、私の記事微生物は放射能を低減する(3/4)■農産物への放射能移行抑制もどうぞ。
おわりに
以上のことから、微生物の働きで放射能汚染が軽減できる、ということがほぼ分かった。
① 光合成細菌は放射線をも吸吸利用して光合成をおこなう。
光合成細菌は、太陽光ばかりでなく光子エネルギーとしてのγ放射線も吸収利用する。
γ線の光子エネルギーは可視光線の数十万倍である。
② 植物への放射能の移行は、微生物が細胞内に取り込むことによって抑制される。
③ 微生物の働きにより、放射能そのものが低減する(放射能崩壊加速説)
①と②のメカニズムはすでの多くの研究などから判っているが、③のメカニズムは謎に包まれたままである。
この③のメカニズムについて、実験しながら量子物理学のβ崩壊について調べてみると、
・放射能半減期崩壊は「弱い力」ウイークボソンが係わっており、「確率的」に引き起こされるという。
・また、如何なる温度・圧力・電磁波・化学物質でも崩壊は早まらない、とされている。
(2017年春追記)β崩壊は確率的に起こるとするなら、「引き起される物理的な引き金は何か?」、このことは量子力学の何処にも説明されていないのは不思議である。
確率にだって因果関係は必ずあるものだ、サイコロを振ったら「1」が出る確率は1/6だが、引き起こされる物理的要因は「サイコロを平面に振り落とす」という物理動作とタイミングであることは明瞭である。
ということで量子・素粒子物理学範疇外の科学情報を探し回った結果、ベータ崩壊のメカニズムの本質がようやく見えてきた。
(2017年末追記)見えてきたと言っても、どこを探しても明確なメイアニズムを断言している情報はない。すでにこのメカニズムを探索しはじめてから3年以上も経ってしまったので、ところどころに推測を交えてまとめていこうと思っているので、2018年1月から順次UPしていこうと準備しているところである。
go
投稿数: 125
EMによる放射能対策は、すでに新たな段階に入っている。それは、
① 農業にEMを施用し続けることによって、農地の放射能が高いにもかかわらず、
農産物から放射能は完全に不検出(検出限界値1Bq/kg)されないことが常識化したこと、
② しかも品質も収量も向上する「EM量子農法」に進化しつつある、
ということである。
(1) 農産物の放射能が完全に不検出(検出限界値1Bq/kg)
第1回のフォーラム以来、以下のことが確認され、様々な応用が進んでいる。
・有機物を投与し、EMが十分に活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に、作物の収量や品質が向上した。
・EMを活用した酪農では、畜舎の衛生問題をすべて解決するとともに、その地域の汚染牧草を給与しても、牛乳中の放射性セシウムは5ベクレル以下となり(国の基準は50ベクレル)、
しかもその糞尿(スラリー)を散布した牧草地の放射能レベルが低下し、牧草の放射性セシウムの吸収も抑制されることが確認された。
・EMの活性液を散布し続けた場合は、例外なく放射能汚染レベルが低下するが、降雨等で土壌水分の多い条件下で散布すると、より効果的である。
・EMやEM・X GOLDを活用すると、電離放射線の被曝障害を完全に防ぐことが可能であり、内部被曝対策にも万全を期することが可能である。
・EMは、今後、問題化すると予想されている放射性ストロンチウムの作物への吸収抑制にも顕著な効果がある。
・EMを散布された周りの数十メートルの放射線量も低下する。
・ベラルーシの国立放射線生物学研究所とEM研究機構の再実験において、容器の中においても放射線セシウムが極めて有意に減少することが明らかとなった。
詳しくは、第125回 第7回環境フォーラム『うつくしまEMパラダイス』 をご覧ください。
(2) EM量子農法について
いよいよEMの本質が見えてきた。つまり、
農業を悩ませる続けてきた「雑草」や「害虫」が激減するだけでなく、「無肥料」「無農薬」そして「鳥獣対策」までも解決できる農法である。
その方法は、
・海水による活性液づくり
・耕作箇所の周辺の深部にEM炭を埋め込む
・作付前に塩の大量散布
・EM活性液希釈液の適時散布
というものである。
詳しくは、第124回 EM 技術を活用した塩の肥料化実証試験 をご覧くださり、
更に詳しい事例は以下にあります。
・新・夢に生きる「第121回 旧来の農業の罠からの脱出」
・新・夢に生きる「第118回 EMの整流力を活用した結界の応用」
・新・夢に生きる「第120回 塩の活用法の限界と注意点」
・新・夢に生きる「第124回 本格的となってきたEMの原子転換力による塩の肥料化」
① 農業にEMを施用し続けることによって、農地の放射能が高いにもかかわらず、
農産物から放射能は完全に不検出(検出限界値1Bq/kg)されないことが常識化したこと、
② しかも品質も収量も向上する「EM量子農法」に進化しつつある、
ということである。
(1) 農産物の放射能が完全に不検出(検出限界値1Bq/kg)
第1回のフォーラム以来、以下のことが確認され、様々な応用が進んでいる。
・有機物を投与し、EMが十分に活動できる条件を整えて、EMの密度を高めるような栽培管理を行った農地では、作物による放射性セシウムの吸収は完全に抑制される。同時に、作物の収量や品質が向上した。
・EMを活用した酪農では、畜舎の衛生問題をすべて解決するとともに、その地域の汚染牧草を給与しても、牛乳中の放射性セシウムは5ベクレル以下となり(国の基準は50ベクレル)、
しかもその糞尿(スラリー)を散布した牧草地の放射能レベルが低下し、牧草の放射性セシウムの吸収も抑制されることが確認された。
・EMの活性液を散布し続けた場合は、例外なく放射能汚染レベルが低下するが、降雨等で土壌水分の多い条件下で散布すると、より効果的である。
・EMやEM・X GOLDを活用すると、電離放射線の被曝障害を完全に防ぐことが可能であり、内部被曝対策にも万全を期することが可能である。
・EMは、今後、問題化すると予想されている放射性ストロンチウムの作物への吸収抑制にも顕著な効果がある。
・EMを散布された周りの数十メートルの放射線量も低下する。
・ベラルーシの国立放射線生物学研究所とEM研究機構の再実験において、容器の中においても放射線セシウムが極めて有意に減少することが明らかとなった。
詳しくは、第125回 第7回環境フォーラム『うつくしまEMパラダイス』 をご覧ください。
(2) EM量子農法について
いよいよEMの本質が見えてきた。つまり、
農業を悩ませる続けてきた「雑草」や「害虫」が激減するだけでなく、「無肥料」「無農薬」そして「鳥獣対策」までも解決できる農法である。
その方法は、
・海水による活性液づくり
・耕作箇所の周辺の深部にEM炭を埋め込む
・作付前に塩の大量散布
・EM活性液希釈液の適時散布
というものである。
詳しくは、第124回 EM 技術を活用した塩の肥料化実証試験 をご覧くださり、
更に詳しい事例は以下にあります。
・新・夢に生きる「第121回 旧来の農業の罠からの脱出」
・新・夢に生きる「第118回 EMの整流力を活用した結界の応用」
・新・夢に生きる「第120回 塩の活用法の限界と注意点」
・新・夢に生きる「第124回 本格的となってきたEMの原子転換力による塩の肥料化」