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宮古に移り住む

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なし 宮古に移り住む

msg# 1.1
depth:
1
前の投稿 - 次の投稿 | 親投稿 - 子投稿.1 .2 | 投稿日時 2011-8-18 15:21 | 最終変更
go  管理人   投稿数: 113 オンライン
それ以来、何度か宮古に通い、今村から被災から立ち直ろうとする人々の話を聞いた。

・全てを失った人たちの悲痛な心
・被災の有無での人心の格差と離反する心
・支援物資を貰い続けることによる感謝心の衰退
・被災者への支援政策が自立心を削ぎはじめていること
・政府行政の対応の悪さの被災者から声
・・・・

私は、来る度に、ショックを受け、ますます何をしたら良いのか、茫然自失の状態が続いた・・・。


そんな私を尻目に、今村は元気だった、
実は2年前から不動産業を始めてたこともあって
住宅事情を知っており、
・被災者からの移転先情報を求められていたこと
・復旧のための外部支援部隊の宿泊先が皆無状態だった
ことなどもあって、
彼は、いち早く下宿事業を始めたのであった。
彼はNPO理事長として、「NPOとしての下宿提供事業」をはじめていたのだ!

 彼の下宿提供事業は、
・復旧のための遠地企業労働者の中期受入れの確保
・賄い婦たちの雇用の提供(会「ふきのとう」7名)
・映像技術者を下宿管理人として僅かながらの収入の確保

しかも、下宿提供事業を始めるためには初期資金が要る、私財150万円以上を投入して、
・改装、各種の厨房機材、20名の食事食器類、宿泊寝具類などを準備した。
まさに、人のための雇用づくりと復旧間接支援という思いから始めたものだった。

(彼は、投入資金を回収しようという考えは毛頭無かった、不動産業で得た僅かな利益を全て投入しているのだ、頭が下がったね・・)


彼は私に対して、
・平和ボケの盛岡から見下ろしても何も役に立たないぞ!
・宮古に来て、現場を見ろ、人々を感じろ!
と、行く度に私を求めてきた。

そして、住む部屋は用意する、部屋代食事代も要らない、
体一つ来ればいい! ネット環境の費用も出す!
とまで言われたら、
これほどまでも私の力を求めているのか、人生男冥利に尽きる!
と、私は宮古への移住を決意した。
(私は4世代8人家族で家長ではあるが、私が常時居なくとも多少の不都合はあるものの家は回っていくのだったから・・・)

光回線の申請から1ヶ月半、ネット開通した5月28日に、私は引越しをした、NPO仮事務所の始りである。


翌日から日が経つにつれて、私の苦悩はますます大きくなっていく・・・
 
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